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2004 Fiscal Year Annual Research Report

エナメル質の再生とその臨床応用の可能性について

Research Project

Project/Area Number 15659466
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

寺田 善博  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30038898)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永留 初實  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (30284516)
諸井 亮司  九州大学, 大学病院, 助手 (70325471)
Keywordsアメロジェニン / Caイオン / Naイオン / ポリグリコール酸 / ポリ乳酸
Research Abstract

前年度、マウスや豚のアメロジェニンはその疎水基を利用してアパタイトに吸着していることを示唆した。また、Caイオンがアメロジェニンの凝集に関与することを確認した。我々はそれを核にアパタイトの結晶が成長するのではないかと考えている。そこで今年度、Caイオンによって凝集したアメロジェニンが他のイオンにどのような影響を受けるかを調べた。その結果、Caイオンの影響によりアパタイトに重層吸着していたアメロジェニンがNaイオンを添加することで単層吸着に移行することを確認した。つまり、Naイオンはアパタイト-アメロジェニン間により先に重層化するアメロジェニン間に作用することがわかった。一方、足場に関する研究では、骨造成などの手術に用いられるポリグリコール酸とポリ乳酸からできる膜上でのエナメル芽細胞の培養を試みた。単層に増殖するのは確認できたが、重層に増殖することはなく、継代培養にも成功しなかった。つまり、足場としてポリグリコール酸とポリ乳酸から成る膜を利用することは十分可能であるが、その構築には工夫が必要であると考えられる。現在、これをジオキ酸に再び溶解し、塩を含ませ固めた後に水に溶解することで脱塩し、立体的な足場を作成しているところである。これにより、エナメル芽細胞が重層培養できる可能性がある。また単層膜を何枚も重ねることで単層化する方法も開発中である。これを来年度のテーマとしたいと考えている。継代培養については3T3-J2フィーダーレイヤーを用いた方法で10継代まで培養を行なっている。以上のような方法を併用することで、エナメル芽細胞がエナメル質に成長するのではないかと考えている。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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