2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659474
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 源一郎 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (20092257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近津 大地 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30343122)
江口 智明 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00302688)
鄭 雄一 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (30345053)
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Keywords | 軟骨 / 肥大分化 / Sox / Wnt |
Research Abstract |
1.骨髄から間葉系幹細胞を分離し、これを軟骨に効率的に分化させる技術を確立する。 軟骨分化特異的にクラゲの発光蛋白を発現するトランスジェニックマウスから、骨髄間葉系幹細包を分離した。この細胞を用いて、既存の軟骨プロトコルを基本にして、蛍光を指標にしながら軟骨分化誘導能をもつ遺伝子の導入を行い分化条件を最適化した。遺伝子の候補としては、軟骨分化への関与が指摘されているIRS、FGF、Hh、Soxなどを選び、それらを発現するアデノウイルスを作成し、骨髄間葉系幹細胞に感染させた。その結果、Sox遺伝子の導入によって、分化の速度と効率が飛躍的に上昇することが判った。このようにして分化した細胞は、軟骨特異的遺伝子(II、IX、XI型コラーゲン、アグリカン、コンドロモジュリン等)をRT-PCRで発現し、II型コラーゲンの免疫組織染色、トルイジンブルー染色によるプロテオグリカン性の基質の沈着が陽性であった。 2.特異的な刺激を加えて肥大軟骨を作成する技術を確立する。 軟骨の肥大分化を制御するシグナルとしてよく知られているPTHrPシグナル、Runxシグナル、Wntシグナルのアゴニストあるいは遺伝子(アデノウイルス)を上記のように軟骨分化を誘導したマウス骨髄間様系幹細胞、C3H10T1/2などの間葉系細胞株、軟骨プライマリーカルチャーに添加して肥大分化への影響を調べたところ、特にWntシグナルベータカテニン経路の刺激で肥大分化が著明に促進された。分化を刺激した上記各種軟骨系細胞は、RT-PCR、免疫組織染色でX型コラーゲンが発現していることが確認された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Chung U.: "Essential role of hypertrophic chondrocytes in endochondral bone development"Endocrine Journal. (in press). (2004)
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[Publications] Y Sakuma, X Li, D Chikazu, H Kawaguchi, CB.Alander, LG.Raisz, Carol C.Pilbeam: "Effects of PGE2 and Selective Prostaglandin E Receptor Agonists on Transcriptional Regulation of Cyclooxygenase-2 in Murine Osteoblastic Cells"Bone. (in press). (2004)
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[Publications] Omori M., Takato T., Eguchi T., Mori Y., Tomizuka K.: "Secondary correction of wide nasal root of bilateral cleft-associated nasal deformity in Orientals"Scandinavian Journal of Plastic and Reconstructive Surgery and Hand Surgery. 37. 177-181 (2003)