2004 Fiscal Year Annual Research Report
歯周炎病変部由来の血液中LPSと糖尿病病態に関する研究
Project/Area Number |
15659497
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
新田 浩 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70237767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内村 功 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50100954)
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Keywords | 歯周病 / 糖尿病 / HbA1c / CRP / 介入試験 |
Research Abstract |
歯周病に罹患した糖尿病患者に歯周治療の介入を行ない、被験者の血糖コントロール状態、糖尿病に関連した血清成分の変動への影響を検討した。 (1)被験者: 歯周病に罹患した糖尿病患者36名とし、24名を介入群とし、歯周治療を行い、他の12名は対照として、歯周治療を行なわず経過を見た. (2)臨床診査: 臨床診査として、プロービングポケット深さ,プロービング時の歯肉からの出血を測定した。臨床診査はベースライン時、基本治療終了時、基本治療終了後3,7,11ヶ月,に行った。 (3)歯周治療: 歯周治療介入群24名:口腔衛生指導後、口腔内のすべての歯周ポケットに歯科用軟膏塩酸ミノサイクリン製剤を7週間の内最低4回投与した。抗生剤局所1回投与後、主に超音波スケーラーを用いて歯肉縁下スケーリングを行い、抗生剤局所投与4回目後、一週目を基本治療終了時とした。対照群は歯周治療をせず、経過観察とした。 (4)内科検査: 糖尿病に関する内科検査(糖関連として空腹時血糖、食後血糖、HbA1c、血中脂質としてT-chol, TG, HDL-C,一般血液検査,一般検尿として微量アルブミン血算:赤血球数、Hb、白血球数、リンパ球数、血小板数、高感度CRP)を行なった。 結果 1.術前の歯科検査値、内科検査値で、介入群と非介入群で、有意差のある項目は認められなかった。2.介入群では術後3,7,11ヶ月のBOP部位数、歯周ポケットの平均値、4mm以上の歯周ポケットを有する歯数およびの部位数が有意に術前と比べ小さな値であったが、非介入群では術前術後で差のある項目はなかった。3.内科検査では、介入群のHbA1c値、高感度CRP値が術後で有意に減少していたが、非介入群では術前術後の間に差のある項目はなかった。
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Research Products
(2 results)