2003 Fiscal Year Annual Research Report
集団ストラテジーに基づく産業ストレスの歯周疾患に対するリスク評価
Project/Area Number |
15659501
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
雫石 聰 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00028789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 直治 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (10303984)
田中 宗雄 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (90263300)
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Keywords | 歯周疾患 / 産業ストレス / コルチゾール / 唾液 |
Research Abstract |
本研究は、産業ストレスを含む種々のストレス指標を用いた質問紙調査と唾液中のストレス関連物質を測定することにより、勤労者のストレスの状況を分析するとともに、歯科健康診断で得られる歯周病の情報(歯周ポケット深さ、アタッチメントレベル)を解析し、そして、両者の関連性を解明することにより、歯周疾患のリスクファクターとしての産業ストレスの重要性を明らかにすることを目的とした。 ストレス、生活習慣および作業歴と作業状況について、自記式質問票により調査した。また、ストレスのバイオマーカーとして唾液中コルチゾール、アミラーゼおよびsIgAの測定を行った。277名からデータが得られた。歯周病については、3.5mm以上の歯周ポケットをもつ有病歯率は18.8±21.7%であり、3.5mm以上のアタッチメントレベルをもつ有病歯率は12.5±19.0%であった。唾液中のコルチゾール、アミラーゼおよびsIgAはそれぞれ、0.29±0.5μg/dL、170.6±103.3KIU/Lおよび91.0±61.8μg/mLであった。 現在、歯周病有病状態とこれらストレス指標との関連性について解析を行っており、両者の関連性について解明する予定である。
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