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2003 Fiscal Year Annual Research Report

脳卒中専門看護師の導入及び機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15659507
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

森山 美知子  広島大学, 医学部, 教授 (80264977)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松井 英俊  呉大学, 看護学部, 助教授 (70368801)
Keywords脳卒中 / Brain Attack / 専門看護師 / アウトカム
Research Abstract

調査の概要:脳卒中は、発症後の迅速な診断と治療によって予後が改善されることが報告されている。米国では、専門看護師が脳卒中急性期医療の現場に配置され、成果を上げている。わが国においても、脳卒中ケアの専門性を有する専門看護師を急性期の現場に配置することによって脳卒中患者のアウトカムが向上することが推測されることから、本研究では、先行する米国の脳卒中専門看護師(Clinical Nurse Specialist & Nurse Practitioner)について調査を行い、その専門性、必要な能力、役割や機能を明らかにした。
調査対象:脳卒中治療では全米トップクラスに位置づけられる米国メリーランド大学メディカルセンター及びテキサス大学ヒューストン校メディカルセンターに勤務する脳卒中急性期ケアNurse Practitioner及びClinical Nurse Specialistにインタビューを行い、行動観察を行った。さらに、わが国の脳卒中では先駆的な治療を行っている国立循環器病センター、国立病院九州医療センター及び大田記念病院でも観察調査を行った。
結果・考察:脳卒中専門看護師の配置目的として、(1)死亡率の減少、(2)機能的ADLの改善、(3)患者・家族のQOLの向上、(4)二次合併症と続く後遺症の予防、(5)一次予防と早期受診のための住民教育が上げられた。このゴールを達成するために、「コンサルテーション」「直接ケア提供者」「アドバイザー」「コーディネーター」「教育者」及び「研究者」としての役割が観察・説明された。脳卒中専門看護師の機能と機能の構造は、「看護師に共通して必要とされる一般的なコア」「専門看護師としてのコア」、さらに多の領域と区別する専門性として「専門性のコア」に分類できた。専門性のコアは、(1)脳卒中のトリアージ、アセスメント・診断能力、(2)患者にとっての最善の治療を患者や家族と共に判断できる能力、(3)脳卒中治療における多専門職との協働能力等7つが明らかになった。さらに、これらの実践にあたっては「迅速性」「正確性」「積極性」の3つの資質が重要であり、脳神経や心臓血管系の解剖生理等の専門知識が要求されることがわかった。NPとCNSの違いについても考察した。米国では、NPやCNSが迅速なアセスメントを行い、チームへの働きかけを主体的に行っている点が大きく異なった。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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