2003 Fiscal Year Annual Research Report
生体肝移植成人レシピエントの術後精神症状の解析とケアモデルの開発
Project/Area Number |
15659515
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
赤澤 千春 京都大学, 医学部, 助教授 (70324689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲本 俊 京都大学, 医学部, 教授 (10135577)
桂 敏樹 京都大学, 医学部, 教授 (00194796)
奥津 文子 京都大学, 医学部, 講師 (10314270)
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Keywords | 生体肝移植成人レシピエント / 術後精神症状 / 不安尺度 / コーピング尺度 / Locus of control尺度 / 家族機能測定尺度 |
Research Abstract |
平成15年度の取り組みは、(1)質問紙の作成、(2)対象の生体肝移植後のインタビューの開始、(3)病棟との連携の調整を行った。(1)質問紙については生体肝移植前の成人レシピエントの心理状態、認知的判断能力、コーピング能力、家族との関係についての質問用紙が1枚になるように作成した。生体肝移植を受ける患者であることを考え、少なくとも30分以内で答えることが可能な質問項目数とした。生体肝移植前の成人レシピエントの心理状態を知るためにはSTAIの不安尺度を使用し、認知的判断能力はLocus of control尺度を使用、コーピング能力はコーピング尺度をそして家族関係は家族機能測定尺度を使用することとした。対象への倫理的配慮として同意書を作成し、入院直後に研究の主旨を説明し、同意の得られた生体肝移植成人レシピエントに調査を行うこととした。現在(2月)で症例数は20例となっているが、詳細の分析には例数が少ない段階である。また、(2)移植後退院が決まった段階で、成人レシピエントに生体肝移植手術を受けての精神的身体的経験(苦痛、喜び、楽しみ、意欲,不満、不安など)について30分程度のインタビューを始めている,(3)については対象の生体肝移植前・後を通して病棟での印象や評価と移植前の質問紙の結果との一致、不一致についての話し合いを継続して持つように調整をした。 今年度は症例を増やしながら解析を進め、病棟との連携を取りながら具体的な術後精神症状へのケアプラン作成を行う予定である。
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