2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659521
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
中島 登美子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60248854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 麻子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (20326127)
椙山 委都子 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (70235901)
鈴木 千智 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (10263675)
永田 文子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (30315858)
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Keywords | サーカディアンリズム / 夜泣き / 睡眠習慣 / 生活リズム / 発達過程 |
Research Abstract |
1.研究目的: (1)睡眠習慣および生活習慣の現状を把握する。 (2)夜泣きの現状と夜泣きに伴い家族がどのような困難を感じているかを明らかにする。 2.研究方法: (1)については、「睡眠習慣および生活習慣質問紙」を用いて調査を行った。睡眠習慣は、子どもの夜間の睡眠状況、朝のめざめ、昼寝、睡眠環境、夜泣きについて、生活習慣は、朝食摂取、入浴時間、人見知り、屋外遊び、活動的な遊び等を調査した。 (2)については、(1)の実態調査から夜泣きのケースを抽出し面接調査を行った。 3.結果: (1)乳幼児(平均年齢15ヵ月)をもつ母親45名を対象に調査した結果、乳児期に夜間まとまった睡眠がとれるようになった時期は5.69(±5.24)ヵ月であり、やや遅い傾向がある。乳幼児の入眠時間は21.38(±0.90)、起床時間は7.37(±0.94)であり、入眠、起床共に遅い傾向がある。夜間に子どもが啼いたことがあるのは30名(66.70%)と多く、その時期は6.88(±5.88)ヵ月であり、身体的活動量が増す時期と近接していた。 (2)次に、夜泣きにより家族が困難を感じた母親4名に面接を実施した。夜泣きは深夜寝静まった頃に突然生じ、断続的に数時間の啼泣が続くこと、なだめても啼き止まないこと等があるにもかかわらず、起床後はすっきりしていること、数ヶ月から一年にも及び長期に続いており、母親が強い困難を感じていた等の共通点があった。 これらの実態調査をふまえ、平成16年度の取り組みは、生活リズムと夜泣きを測定する尺度を開発し標準化すること、および夜泣き予防方法として、乳幼児の睡眠習慣と生活リズムの形成に対するケア方法を開発する。
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