2003 Fiscal Year Annual Research Report
健常者の生活習慣病予防行動促進に向けた血圧脈波検査の効果に関する研究
Project/Area Number |
15659533
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 裕子 北里大学, 看護学部, 教授 (90234616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇坂 浩 北里大学, 看護学部, 助手 (80365189)
平尾 百合子 北里大学, 看護学部, 講師 (50300421)
城戸 滋里 北里大学, 看護学部, 助教授 (20224991)
|
Keywords | 生活習慣予防行動 / 血圧脈波測定 / 動脈硬化 / 中年期 / 健常者 / 尺度開発 / 実験 / 血圧脈波測定の効果 |
Research Abstract |
平成15年7月初旬に血圧脈波検査装置フォルム(日本コーリン株式会社ATカンパニーBP-203RPE II)を北里大学看護学部に設置し、この装置のデモンストレーション及び教育指導をこの装置を開発した専門家より受けた。平成15年9月初旬2週間に渡って協力の得られた1企業の社員で中年期の健常者であり、この測定に同意・承諾した80名に、この装置を使って左右ABI値(Ankle Brachial Index、アテローム性動脈硬化による狭窄と閉塞を診断する指標)及び左右PWV値(脈波伝播速度)を測定するという実験を予備的に行ったその際被験者80名にはデモグラフィック変数のほか、生活習慣行動の質問票に回答を得た。そして、測定結果と生活習慣行動との関連を統計学的に解析した。さらに1ヶ月後に、この装置による測定の効果に関する質問票に同じ被験者80名に回答を得たと共に、希望者に対しては再測定を実施した。 一方、本調査で使用するための生活習慣病予防行動尺度については、適切な既存の尺度がなかったために本研究で開発することとした。原案作成にあたっては、目的及び方法に同意を得た中年期の健常者20名に平成15年7月〜8月にかけて生活習慣行動に関する半構成面接法を1人30分〜45分程度行った。この分析結果を尺度開発にあたっての項目プールとし、既存の尺度を参考としながら、5下位尺度33項目からなる原案を作成した。この原案をさらに洗練させるために別の1企業の社員で35歳〜60歳の中年期にあたる健常者50名を被験者としてこの尺度に回答を得、統計学的に分析し、尺度の信頼性を検討した。今後はこの尺度の内容妥当性を高めるために、学識ある専門家に内容分析を依頼する予定とし、本調査に使用する生活習慣病予防行動尺度の信頼性と妥当性を確保させて完成させる予定である。
|