2003 Fiscal Year Annual Research Report
ホウ素中性子捕捉療法における医療照射時下線量評価統合システムの構築
Project/Area Number |
15680016
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
櫻井 良憲 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (20273534)
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / オンライン線量評価 / γ線テレスコープ / 電離箱 / 治療計画システム / 患者位置決めシステム |
Research Abstract |
本研究では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のために、「ビームモニター」および「γ線テレスコープ」等のオンライン測定系から得られるデータを治療計画システムによる事前評価結果に反映させた「医療照射時下線量評価統合システム」の構築を目的としている。初年度である平成15年度は「ビームモニター部」および「γ線テレスコープ部一系統」の作製および設置を行った。 ビームモニターには多重電離箱を採用し、4種類の電離箱の組合せを用いることとした。電離箱の壁材、ガスの種類について計算によるサーベイおよび特性確評実験を行った。中性子用電離箱については、無発砲ポリウレタンにLiFを35質量%混ぜた壁材を試作した。高速中性子用に対してはLiF中のLiの96%が^6Liのもの、熱外中性子用には40%のもの、熱中性子用には7.5%(天然)のものが適していることが確認された。γ線用については、壁材は高速中性子用のものと同じにし、ガスのみを変えた。ガスについては、熱中性子、熱外中性子用にはN_2ガスあるいは空気、高速中性子用には組織等価ガス(CH_4 64.4%、CO_2 32.5%、N_2 3.1%)、γ線用に対してはCO_2ガスを採用した。 γ線テレスコープについては、母近のBNCTにおける患者体位の多様化および複雑化、ならびに、二つのホウ素化合物BSHおよびBPAの併用開始、という二点を念頭に構築を行っているところである。平成15年度は一系統目の設置を行い、一部、特性確認を行った。テレスコープに付随した患者位置決めシステムについては、臨床現場の要望から、リアルタイムでの患者の動きモニターも兼ねるように拡張した。さらに、位置決めシステムで得られた映像から治療計画等に用いや3Dの患者の体系データを作成するシステムの検討を開始したところである。
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