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2003 Fiscal Year Annual Research Report

シトクロームP450によるビタミンE代謝の解明とゴマ摂取によるその調節

Research Project

Project/Area Number 15680018
Research InstitutionNagoya University of Arts and Sciences

Principal Investigator

池田 彩子  名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 講師 (80308808)

KeywordsビタミンE / α-トコフェロール / ペルオキシソーム増殖活性化受容体 / ペルオキシソーム増殖剤
Research Abstract

最近Sontagら(2002)がビタミンE異化の律速酵素であると報告したシトクロームP450(CYP)4Fは、培養細胞においてペルオキシソーム増殖活性化受容体(PPAR)によってその遺伝子発現が変動すると報告されている。そこで、平成15年度は、種々のペルオキシソーム増殖活性化受容体(PPAR)リガンドおよびフィブレート系薬剤を用いて、ビタミンE代謝へのペルオキシソーム増殖活性化受容体(PPAR)関与の有無を、ラット個体レベルで調べた。
ビタミンE無添加飼料を4週間摂取させたビタミンE欠乏ラット(Wistar系)に、ビタミンE添加飼料、またはビタミンEおよびPPARαリガンド添加飼料を3日間摂取させた。PPARαリガンドには、代表的なリガンドであるClofibrate (0.2%添加)とWY14,643(0.05%添加)を用いた。飼育後、主要な組織および血清中のビタミンE濃度をHPLC法で調べたところ、肝臓、腎臓および血清中のα-トコフェロール濃度が、ClofibrateまたはWY14,643の摂取で有意に低下していた。
次に、肝臓α-トコフェロール濃度に対する様々なフィブレート系薬剤の影響を調べた。フィブレート系薬剤として、Clofibrate、Bezafibrate、Fenofibrate、Gemfibrozilの4種を用いて、上記と同様の実験を行った。その結果、すべてのフィブレート系薬剤の摂取で肝臓のα-トコフェロール濃度が有意に低下した。
以上の結果から、PPARαリガンド摂取によるビタミンE濃度の低下が明らかになり、核内レセプターであるPPARαによってビタミンE濃度が調節されていることが示唆された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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