2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15686011
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田中 真美 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80271873)
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Keywords | 触診用センサ / 前立腺癌・肥大症 / 高分子圧電材料 / 生体硬さ / 駆動機構 / 非侵襲計測 / 体内深部診断 |
Research Abstract |
本研究は触診用アクティブセンサシステムを開発するものである。特に男性高齢者の病気として現在著しく増加している前立腺癌・肥大症用の触診について着目し,これらの判別可能とする触診センサの開発について昨年度に駆動機構部とセンサ部について臨床実験を通して操作性を考慮した指装着型のセンサの設計および試作を行った。得られた結果を要約すると以下のとおりである。 1 昨年まで得られた知見と同様にセンサ部については高分子圧電材料と適度な硬さの母材のゴムから構成されるセンサが有効であるが、昨年度から引き続き検討してきた駆動部構造について操作性の向上を目標とした。検討した駆動部については、指先のセンサ部と分けることを提案し、センサ装着した指先への振動により駆動を実現した。具体的には小型の振動子を指根元部に装着し駆動させ、そのとき対象物へセンサを介して指を当てセンサ出力を得ることによって対象物の硬さの判別が可能であることを確認した。特に、硬さの既知な対象物においては、センサ出力と硬さが比例関係であることが分かった。 2 体内深部の測定を可能とするように、指先へ装着するセンサ部をさらに小型化した。具体的な方法としては、センサと指の固定具が大きくなってしまうことに着目し、指サックにセンサをあらかじめ固定して、指サックに指を挿入するだけで自動的にセンサと指の安定な固定を実現した。これよりセンサ部の小型化を実現した。 3 1と2で提案した、駆動部とセンサ部を用いて臨床実験を行い病変部の症状とセンサ出力の比較をした。センサ出力より、硬さ測定は有効に行われ病気の症状の度合いが測れることが確認された。
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Research Products
(7 results)