2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700044
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
竹房 あつ子 独立行政法人産業技術総合研究所, グリッド研究センター, 研究員 (70345411)
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Keywords | グリッド / スケジューリング / 評価実験 / ネットワーク / コアロケーション |
Research Abstract |
本研究では,グリッド環境において計算機資源とネットワーク資源を同時に事前予約により割当てるコスケジューリングを実現するシステムを開発し,その実現可能性を実証した. 提案するコスケジューリングシステムはグリッド資源スケジューラ,ネットワーク資源管理システム,計算資源管理システムと計算・ネットワーク資源からなる. グリッド資源スケジューラはユーザの資源と予約時刻に関する要求に基づき,ネットワークおよび計算資源管理システムとウェブサービスに基づくインタフェースを介して連携し,ユーザの要求を満たす資源を事前予約により確保する. ネットワーク資源管理システムは光パスネットワークの管理とGMPLSプロトコルを用いた制御を行う.計算資源管理システムでは各サイトの計算機資源を管理する. 産業技術総合研究所,KDDI研究所,日本電信電話は共同で,ネットワーク資源の事前予約を行うための標準ウェブサービスインタフェースを定めるG-lambdaプロジェクトを推進しており,これを提案システムで実装することにより,計算資源とともに光パスネットワーク資源を事前予約により確保するシステムを構築した. 提案システムの評価のため,情報通信研究機構の協力を得て米国サンディエゴで開催されたiGrid2005で実証実験を行った. 実験ではグリッド資源スケジューラとユーザインタフェースをサンディエゴに,ネットワーク資源管理システムを東京に配置し,日本の6都市に分散した計算資源とその間のネットワークを利用した. グリッド資源スケジューラがネットワーク資源管理システムと連携して適宜ユーザの要求を満たす資源を事前予約により確保し,ユーザアプリケーションプログラムが予約時刻に実行できることを示し,提案システムが実際に機能することを実証した. 今後は,グリッド評価システムを用いて,計算資源とネットワーク資源を同時確保するための適切なスケジューリングアルゴリズムを検討する.
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Research Products
(2 results)