2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700044
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
竹房 あつ子 独立行政法人産業技術総合研究所, グリッド研究センター, 研究員 (70345411)
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Keywords | グリッド / スケジューリング / WSRF / コアロケーション / ネットワーク |
Research Abstract |
昨年度開発したグリッド環境で事前予約に基づく計算資源とネットワーク資源のコスケジューリングシステムを改良し,多様なスケジューリング手法の組み込みとトランザクション処理による資源確保が可能なWSRF(Web Services Resource Framework)に基づくシステムを開発した. グリッドでは,資源の有効利用のためにユーザからの実行要求アプリケーションを適切な計算資源に割当てるスケューラが必要となる.一方,数千,数万ノードに及ぶ大規模グリッド環境では,単一のスケジューラですべての計算要求を処理することは困難であり,各サイトや計算機クラスタのような小規模な単位でローカルスケジューラがアプリケーション配置を行い,上位スケジューラ(メタスケジューラまたはスーパースケジューラ)が複数のローカルスケジューラを取りまとめるように構成させる手法が提案されている.また,ユーザの要求するアプリケーションの実効性能を満たすには,計算資源の確保だけでなく,計算資源間のネットワーク資源を同時に確保(コスケジューリング)し、各アプリケーションに応じて資源の要求性能を保証すること必要不可欠である. よって,複数スケジューリング手法が組み込み可能な事前予約に基づく計算資源とネットワーク資源のコスケジューリングシステムを開発した. 本研究で想定するメタスケジューラは,計算資源を管理する計算資源管理システムとネットワーク資源を管理するネットワーク資源管理システムからなるローカルスケジューラと連携し,事前予約によりユーザの要求する資源を確保する.本研究では,メタスケジューラおよびローカルスケジューラの事前予約インタフェースとして標準化が進められているWSRFに基づくインタフェースモジュールを開発し,既存ローカルスケジューラと連携可能にするコスケジューリングシステムを開発した. 複数ローカルスケジューラとの連携を短時間で行うため,メタスケジューラからのトランザクション処理による同時予約手続きを実現した.また,各アプリケーションの要求に応えるため,多様なスケジューリング手法を実装したスケジューリングモジュールを容易に組み込めるようにした. 今後,本研究前半で開発したグリッド評価システム上で多様なコスケジューリング手法の性能特性を評価する.
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] G-lambda : Coordination of a Grid scheduler and lambda path service over GMPLS2006
Author(s)
A.Takeiusd, M.Hayashi, N.Nagatsu, H.Nakada, T.Kudoh, T.Miyamoto, T.Otani, H.Tanaka, M.Suzuki, Y.Sameshima, W.Imajuku, M.Jinno, Y.Takizawa, S.Okamoto, Y.Tanaka, S.Sekiguchi
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Journal Title
Future Generation Computing Systems 22
Pages: 868-875