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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ユーザがパスワードを覚える必要のない行動履歴ベース個人認証システムの実装

Research Project

Project/Area Number 15700048
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

西垣 正勝  静岡大学, 情報学部, 助教授 (20283335)

Keywordsユーザ認証 / 生活履歴 / パスワード / エピソード記憶 / 電子メール / ホームコンピューティング
Research Abstract

ホームコンピュータにログとして残るユーザの行動履歴を利用して、「覚える必要がなく、攻撃にも強いパスワード」システムを構築することが本研究の目的である。しかし、ホームコンピューティングはまだ現実のものとなっていないため、昨年度は、本認証方式のプロトタイプとして、ユーザの送受信メールの新旧を回答することによってユーザ認証を行うシステムを作成した。
本プロトシステムでは、n日以内のメールを最近のメール、m日前以前のメールを過去のメールと定義しており、n日前からm日前までのメールは認証に使用しないという工夫をしている。人間の記憶は曖昧なため、本システムでは、人間の感覚の中で「最近と過去」の狭間に位置する期間を取り除くことにより、記憶の曖昧性を排除している。
しかし、このプロトタイプを用いたユーザ認証の基礎実験を行った結果、本人認証率は9割程度までしか達成できないという認証率の低さ、および、不正者が成りすまして認証を行う際にユーザのメールの本文が提示されるというプライバシの問題が明らかになった。
そこで本年度は、本方式の認証率を更に向上させるために、回答肢の詳細化、曖昧メールのフィルタリングというアイデアを導入し、ユーザの記憶の曖昧性をさらに排除することを試みた。また、プライバシの問題に対しては、認証時にダミーメールを表示させることにより、提示されたメール本文が正規ユーザのメールであるか否かを分からなくするというアイデアを導入することとした。
実験の結果、研究室レベルの限られたユーザに対しては、本改良方式の有効性が示唆される結果が得られている。

  • Research Products

    (5 results)

All 2005 2004

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] 画像記憶のスキーマを利用したユーザ認証の有効性に関する一検討2005

    • Author(s)
      原田篤史, 漁田武雄, 西垣正勝
    • Journal Title

      2005年暗号と情報セキュリティシンポジウム予稿集 Vol.I

      Pages: 235-240

  • [Journal Article] 電子メールの履歴を用いたユーザ認証方式の改良2004

    • Author(s)
      小池誠, 中村逸一, 田窪昭夫, 西垣正勝
    • Journal Title

      マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2004)シンポジウム論文集

      Pages: 9-12

  • [Journal Article] メカニズムベースPKI-指紋からの秘密鍵動的生成2004

    • Author(s)
      柴田陽一, 三村昌弘, 高橋健太, 中村逸一, 曽我正和, 西垣正勝
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌 45・8

      Pages: 1833-1844

  • [Journal Article] セキュリティ対策選定の実用的な一手法の提案とその評価2004

    • Author(s)
      中村逸一, 兵藤敏之, 曽我正和, 水野忠則, 西垣正勝
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌 45・8

      Pages: 2022-2033

  • [Journal Article] モザイク画像認証の提案とその実現可能性2004

    • Author(s)
      原田篤史, 漁田武雄, 西垣正勝
    • Journal Title

      コンピュータセキュリティシンポジウム2004論文集

      Pages: 385-390

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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