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2005 Fiscal Year Annual Research Report

IPv6マルチホーム環境におけるグリッド技術を用いた経路選択手法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15700055
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

秋山 豊和  大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (80324862)

Keywordsグリッドコンピューティング / IPv6 / マルチホーム環境 / VPN / PKI環境 / VO
Research Abstract

今年度は、ミドルウェアのIPv6対応の調査、VOに対応した認証方式の比較検討といった課題に取り組んだ。グリッド分野の標準技術として、Webアプリケーションの標準化を行っているOASISで標準化が進められているWSRFが採用されることになった。WSRFに関しては、Globus Toolkit4、Apache WSRF等をはじめとして、Javaを用いた実装が多い。JDK1.5以降では、IPv6に標準で対応しているため、グリッド分野でのミドルウェアは今後IPv6対応のものが採用されていくと考えられる。一方グリッド分野における認証技術としては、Proxy Certificate(PC)をベースとするGrid Security Infrastructure(GSI)が広く利用されており、PKI認証をベースとしている。しかし、Webアプリケーションにおいて、GSIはあまり利用されておらず、Single Sign Onの技術としてはCentral Authentication Service(CAS)のようにチケットベースのSSOが利用されていることが多い。そこで、チケットベースのSSOとPCを用いたアプローチを比較し、その利点、欠点について調査を行った。まず認証方式選択の柔軟性に関して、PCを用いる場合、MyProxy等の仕組みを利用することにより、ユーザがPKIの鍵ペアを管理しなくても、パスワードあるいはOn Time Password(OTP)等による認証が実現できる。しかし、PCの生成にPKIに鍵ペアが必要となるため、ユーザ用の証明書を発行する仕組みを構築する必要がある。一方、本研究でCASをベースとしてPKIとパスワード方式を共存させるシステムのプロトタイプを構築した。その結果、認証サーバにおいてPKI、パスワード、OTP等による認証方式を切り替えることが可能となり、PKIへの移行時の認証方式の共存が可能となることが分かった。権限の委譲に関しては、PCの方が柔軟性が高いと考えられるが、例えばCASにおいてもProxy Ticketという方式を実装しており、権限の委譲は可能である。しかし、複数の組織にまたがる権限委譲が発生した場合、複数の認証サーバが連携してProxy Ticketを処理する機能が実装されておらず、今後Liberty Alliance等で標準化が進められているID-FFをベースとした組織間のID連携の仕組みを導入する必要があると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] グリッド環境における通信遅延時間の確率分布を用いた集団通信時間の推定手法2005

    • Author(s)
      甲斐島 武, 加藤 精一, 秋山 豊和, 野崎 一徳, 水野(松本) 由子, 下條真司
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌:コンピューティングシステム Vol.46, No.SIG 16

      Pages: 43-55

  • [Journal Article] Scientific Grid Activities and PKI Deployment in the Cybermedia Center, Osaka University2005

    • Author(s)
      Toyokazu Akiyama, Yuuicni Teranishi, Kazunori Nozaki, et al.
    • Journal Title

      Journal of Clinical Monitoring and Computing Vol.19, No.4-5

      Pages: 279-294

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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