2003 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話から遠隔計算機を操作するためのビジュアルプログラミング技法
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15700082
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志築 文太郎 筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (20323280)
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Keywords | ビジュアルプログラミング / ユーザインタフェース / 遠隔操作 / 図形言語 / エディタ |
Research Abstract |
携帯電話から遠隔計算機を操作するためのビジュアルプログラミング技法のために、以下の研究を行った。 1.ビジュアルなプログラミング言語の開発基盤に関する研究 ビジュアルなプログラミング言語を入力するエディタを開発するために、言語の文法の記述から、プログラムとして入力される図形の編集を行うことが容易にできる図形言語エディタを自動生成するシステムを提供している。平成15年度では、手書き操作を主体とした図形言語エディタを自動生成する枠組みについて研究を行った。手書きされる図形要素を含んだ入力を解析する文法記述を可能とした。特に、文法記述として、複数の解釈を取り得る図形を一意に決定し暖昧性を除去するルールを与えることを可能とした。これによって、ペン型デバイスを用いてタブレットに図形を描くことによってプログラムの構成要素である図形を入力する図形言語エディタの開発が容易になった。 2.遠隔計算機を操作するための枠組みに関する研究 遠隔に存在する計算機を操作するために、ネットワーク経由でその操作を容易にするための枠組みについて研究を行った。本枠組みでは、デスクトップ型の計算機に携帯電話等の遠隔計算機の画面を転送することによって、そのデスクトップ型計算機から遠隔操作を行うことが可能とする。ビジュアルプログラミングの技法はポインティングデバイスを用いた複雑な操作を多用するが、入力デバイスが十数個のボタンのみという制約を持つ携帯電話では、この操作は困難であった。本枠組みによって、デスクトップ型計算機から携帯電話においてビジュアルプログラミングが可能となる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 畠山裕亮 他: "GIGA:空間解析器生成系におけるグラフィカルな文法編集システム"情報処理学会論文誌. 44・11. 10 (2003)
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[Publications] 飯塚和久 他: "インクリメンタルな解析による空間解析器の高速化"情報処理学会論文誌:プログラミング. 44・SIG13. 10 (2003)
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[Publications] Buntarou Shizuki et al.: "A Unified Approach for Interpreting Handwritten Strokes using Constraint Multiset Grammars"Proceedings of the 2003 IEEE Symposium Human-Centric Computing Languages and Environments. 3 (2003)
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[Publications] Motoki Miura et al.: "A Framework for Transferring Desktop Images and Remote Operations in Multiple Computer Environments"Proceedings of 10th International Conference on Human-Computer Interaction. 2. 5 (2003)
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[Publications] 志築文太郎 他: "文法を用いた手書きストローク認識のための枠組み"インタラクョン2004論文集. 8 (2004)