2003 Fiscal Year Annual Research Report
操作環境に依存しないインターフェイスデザイン・情報デザインの評価研究
Project/Area Number |
15700110
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
益岡 了 岡山県立大学, 講師 (20319081)
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Keywords | デザイン / インターフェイス / 情報デザイン / 映像デザイン / ビジュアルデザイン |
Research Abstract |
インターネット上の評価と、実際の被験者を使った実験の評価を比較することで、実験の実効性を検証するとともに、特に個人情報のアンケート結果についての妥当性について検証を行った。これにより、様々な条件下のユーザーインターフェイスデザイン上の効果を評価するための基礎的な調査の有効性を、確認することが出来た。 またインターフェイスデザイン分野の研究においては、被験者を対象とするデザインの有効性に対する検討という面と、ユーザの認知・行動・反応のプロセスの統合的な把握という二つの側面からの研究が不可欠である。本年度においては、特に被験者への調査の有効性について着目し、「都市計画」「歩行者」「情報機器のユーザ」といった様々な分野での調査実験を実施し、その有効性・統計的手法の確認を行った。 その結果、インターフェイスデザインに対する同研究手法の一定の有効性と客観的な評価を確立できた。今後は本手法を基盤とする視覚的なデザインに対する定量的な調査、ユーザの認知プロセスに対して影響を与える要素について、研究を拡張する予定である。現在は予備的な実験段階であるが、視覚認知と身体の動作間に一定の関連性を推察できる知見を得ている。これは人の認知過程を究明する上で、重要な手がかりと成り得ると同時にインターフェイスデザインの目的でもある、「形象の伝達」という機能の強化に対して有効な手法の確立に重要な意味を持つと推察できる。
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