2004 Fiscal Year Annual Research Report
大規模音声言語対訳コーパスを用いた同時的な対話翻訳手法の開発とその評価
Project/Area Number |
15700127
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松原 茂樹 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (20303589)
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Keywords | 同時通訳 / 音声翻訳 / コーパス / 機械翻訳 / 構文解析 / 音声対話 / 音声言語 / 有限状態トランスデューサ |
Research Abstract |
本研究では,大規模対訳データから翻訳規則を自動的に獲得し,それを用いて同時翻訳を実行する方式の開発を目的とする。このために今年度は、同時翻訳実験システムの開廃と評価に取り組んだ。海外旅行ドメインの対話タスクに対してシステムを開発し,現在の逐次的な音声翻訳技術と同程度の精度,及び,逐次通訳を介するときよりも少ない対話時間増加率の同時進行性を達成した。また,同時翻訳システムを評価するための項目や基準,及び,評価の方法について検討し,それに基づいて本手法の有効性を評価した。具体的には以下の項目の研究を実施した。 (1)同時翻訳システムの評価法について検討した。翻訳の精度や品質,訳出のタイミングや遅れ時間,処理時間,開発コスト等,同時翻訳関連の諸要因を評価項目として提示した。 (2)同時翻訳実験システムの設計を推進した。実装規則獲得,及び,翻訳処理を設計し,実装した。実用システムの実現のために大規模の節点を有する有限状態トランスデューサを作成した。 (3)システムの評価を推進した。開発した評価方式をもとに本手法の評価を実施した。 用例に基づく手法の効果と限界について考察し,従来の規則設計方式との併用を検討した。
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Research Products
(7 results)