2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700146
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
中村 明生 埼玉大学, 工学部, 助手 (00334152)
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Keywords | デジタル保存 / モーションキャプチャ / マルチモーダルインタフェース / 舞踊 / ロボット |
Research Abstract |
本研究では舞踊技術を記録して,それを教育・後継者の養成に活用するための手法の提案・システムの開発を行った.まず舞踊に慣れ親しんでもらうために,舞踊後継の担い手である初心者・子供を対象として,学習者が模範演技者の演技を模倣し,表面的にはそっくりに踊れるように指導する手法・システムを提案した. 学習者の動きをリアルタイムで計測して模範演技者と比較するためにモーションキャプチャシステムを導入した.また,模範演技者の動きもモーションキャプチャであらかじめ計測しておき,視点を自由に変更可能とするためCG画像を作成してそれを大画面スクリーンに投影して学習者に提示した.しかし,踊っている学習者が向きを変更するとスクリーンが見えなくなるため,移動ロボットにモニタを搭載し,踊りに合わせて学習者の視線方向に回りこませ,学習者が常に映像を見ることを可能とした.さらに,画面上の模範演技者の動きに合わせてロボットを移動させることで距離情報の把握を容易とした.また,足跡映像を床面に投影してステップ学習を可能とした.さらに,映像だけではタイミングが取りづらいため,振動モータを用いたアクティブデバイスを開発し,振動で動作タイミングを教示した. 以下にまとめる. ・CG映像では視点の変更が自由といっても,何の工夫もせずデータ映像をそのまま流したのでは学習しにくい.模範演技者が巧い,ということは分かってもリズム感の違い,各部の細かな動きの違い,根本的な腰つきの違い,等が複合して違いの要因となっており,どこにポイントをおいて学習したらよいかははっきりせず,ある部分を集中して直せば他の部分がおろそかになってしまう. ・動作タイミング教示の際,映像表示だけでは不十分であり,振動を組み合わせると有効であった. ・移動ロボットが実際に動くことで映像では把握しにくい画面奥行き方向の距離情報の把握が可能となった.
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Research Products
(6 results)