2004 Fiscal Year Annual Research Report
画像処理による非装着型モーションキャプチャに関する研究
Project/Area Number |
15700160
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高橋 和彦 同志社大学, 工学部, 助教授 (90332808)
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Keywords | 画像処理 / モーションキャプチャ / 人物姿勢 / 背景差分 / シルエット / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
本年度に行った研究により得られた知見は以下の通り. (1)物体抽出アルゴリズムの改良 RGB表色系の色統計分布による頑健な背景モデルとして,Davisらの提案している手法を調査し,参考のためコーディングし,その再現性の検証実験を行ったが,パラメータの決定に関して未知な部分があり,Davisらの論文と同等の効果は得られなかった.そのため,Davisらの手法におけるパラメータの決定についてファジイ的なパラメータ調整を行う手法を検討し,実験により効果を確認した. (2)人物姿勢推定アルゴリズムの改良 平成15年度の研究成果であるニューラルネットワークによる人物姿勢推定アルゴリズムの推定途中において,検出部位の位置座標が突発的に変化して不安定化する問題があった.これに対し,部位の移動に関する力学的な離散時間モデルを仮定し,カルマンフィルタによる最適化と追跡を行うためのフィルタ設計を行った. (3)姿勢復元手法の検討 平成15年度の研究成果であるニューラルネットワークによる人物姿勢推定アルゴリズムの推定結果を視覚的に表示して評価するため,人物のモデルによる姿勢復元システムの検討を行った.スティックモデルを用いてリアルタイムで推定結果から姿勢復元を行えることを実験により確認した. (4)人物姿勢に関する知識抽出 平成15年度の研究成果であるニューラルネットワークによる人物姿勢推定アルゴリズムを様々な姿勢に応用するため,階層型の姿勢推定システムのフレームワークを提案した.第一段階では,入力画像における人物姿勢を立位,屈位,座位などの基本姿勢に分類し,第二段階では姿勢毎にニューラルネットワークで姿勢推定を実行するシステムである.第一段階の基礎検討として,平成15年度の研究で収集した人物画像データを対象として自己組織化マップを用いて基本姿勢に分類を行うシステムを提案し,その効果を明らかにした.
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Research Products
(2 results)