2004 Fiscal Year Annual Research Report
統計力学に基づいたデジタル情報処理へのアナログ的アプローチに関する研究
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15700192
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
庄野 逸 山口大学, 工学部, 助教授 (50263231)
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Keywords | 多重電極信号 / 統計力学 / ベイズ推定 / 平均場近似 / 対数線形モデル |
Research Abstract |
画像修復の統計力学的な解析に関する研究、および、神経信号の計測時に用いられる多重電極センサから得られる信号解析方法の統計力学的な評価を行つた.特に今年度は多重電極による信号解析に関する研究において対数線形モデルを用いたスパイク状信号の解析手法を統計力学的に議論を行なった。対数線形モデルは質的情報の多変量解析を行なう場合に用いられるモデルであり,様々な分野において応用が試みられている.一方,神経科学の分野においては,電気生理学の発展により多重電極による神経細胞群活動の同時計測が可能になりつつある.現在の同時計測技術は急速に進歩しており,数百個オーダーの同時計測が可能になりつつある。これはニューロン数が非常に多い場合の解析手法を確立する必要があることを意味し,スパイク信号解析に用いられる対数線形モデルを,ニューロン数が無限大の系で扱うことは今後重要な課題になると考えられる.本研究では対数線形モデルによって記述される系を統計物理で用いられるようなイジングスピンからなる系とみなし,ニューロン数が無限におけるハイパーパラメータ推定の統計力学的解析を行なった.解析を行なうに際し,スパイク間には一様な高次相互作用を仮定し,この高次相互作用の係数をハイパーパラメータとして推定を行なった.私は観測過程において信号が反転するようなノイズが混入されるモデルを用い,相互作用のハイパーパラメータを推定する際には山登り法とEMアルゴリズムを適用した場合の解析を行なった.
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Research Products
(6 results)