2004 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム分野におけるオントロジーを基にした知識自動獲得と知識の構造化に関する研究
Project/Area Number |
15700243
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
美馬 秀樹 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (30359658)
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Keywords | 知の構造化 / 自然言語処理 / バイオインフォマティックス / 情報抽出 / 用語認識 / クラスタリング / ターミノロジー / オントロジー |
Research Abstract |
本研究では、ゲノム分野のように、今後、さらに知識資源が増加すると考えられる分野において、ますます問題となる知識管理に関し、XMLによる知識表現が標準となることを前提に、用語の認識と分類(ターミノロジー、及びオントロジー)を中心としたオントロジー情報の構築とオントロジー情報の管理検索の手法について研究開発を行うことを基本とする。 平成16年度においては、前年度により設計された基盤システムの実装を進めると共に、研究、開発される要素技術の統合を進めることで、全体システムとして、基盤システム側と要素技術側の双方向から必要とされる機能、精度、処理効率を整理しつつ統合を行った。また、用語認識、オントロジー構築等の言語処理技術のカバレッジを広げ、頑健性を高めることで、大規模なデータを対象とする際にも十分実運用に耐えられるシステムの構築を行った。具体的には、 ・知識管理システムの構築と高速かつ容易な情報抽出手法の研究 XMLタグを含むタグ情報等によりアノテートされた知識の効率的管理システムを実現し、研究を推進するための稼動環境の構築、および実際の運用、開発に際して、ユーザインタフェース、API等に関する研究開発を行った。さらに、管理された知識情報を効率的、かつ容易な操作で検索するための処理環境について研究を行い、実装を進め、総合的な知識の構造化システムの実現を行った。 ・知識の構造化とVisualizeの研究 構造化された知識を如何に解りやすく表現し、Visualizeを行うかに関する研究開発を行い、知識の検索において、従来のように関連する知識のリストを表示するのみではなく、関連する知識をVisualizeすることで知識の俯瞰を可能とするインタフェースの実装を行った。 以上のように、本年度においても概ね計画に基づき研究を進めることができたと思われる。今後、さらなるケーススタディ、および評価を行うことでシステム、およびモデルの有効性、頑健性を検証すると共に、実際のネットワーク上や、協力企業等での実稼動による運用を行うことで、システムの実用性を高める予定である。また同時に研究成果の発表も積極的に行う予定である。
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Research Products
(5 results)