2003 Fiscal Year Annual Research Report
シナプス構成蛋白質の質量分析法による翻訳後修飾及び機能解析
Project/Area Number |
15700289
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山内 英美子 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50332292)
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Keywords | 質量分析 / シナプス / リン酸化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、近年、蛋白質の構造解析に最も重要かつ効果的な手段の一つとなったナノ高速液体クロマトグラフと組み合わせた質量分析法を用い、神経機能において情報伝達やネットワーク形成、神経伝達の可塑性に重要な役割を果たす神経シプナス結合部のシグナル伝達の未知の分子機構を解明するため、申請者が既に同定した集積蛋白質の分子間相互作用、翻訳後修飾解析による機能解析、またプレシナプス終末構成タンパク質の同定と、シナプスを介するシグナル伝達に関わる新規因子の検索を目的としたものである。本年度は、まず質量分析を用いて前シナプス、シナプスを形成する前段階である成長円錐の構成成分の同定を行った。新規のものを含め、これまでプレシナプス、成長円錐いずれにもこれまで報告されていない蛋白質が同定された。これらのタンパク質に加え、これまでに筆者らにより見出された機能未知及び新規シナプス構成タンパク質の中でいくつかについて抗体作製を目的に、大腸菌を用いたリコンビナントタンパク質の発現系の構築を行い、目的タンパク質の大量精製を行なった。また、タグ付リコンビナントタンパク質の構築、作製も行い、それを用いて、神経培養細胞及びラット脳ライゼートを用いた相互作用分子の探索を行い、その特異的な結合タンパク質を見出した。現在、神経培養細胞を用い、蛍光免疫染色により細胞内局在の解析を行っている。今後、リコンビナントタンパク質を用いた抗体を作成し、シナプス形成過程における局在変化を解析する予定である。
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