2003 Fiscal Year Annual Research Report
PCクラスタによる並列化FEAを利用した骨折可能性診断システムの構築
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15700352
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
古賀 掲維 長崎大学, 大学教育機能開発センター, 講師 (60284709)
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Keywords | 並列型FEA / PCクラスタ / CTデータ / Micro-CT / EBE-PCG法 |
Research Abstract |
平成15年度は、CTデータの解析に特化した高速有限要素法ソルバーの開発、PCクラスタを用いた安価な計算機環境の構築を目的として、調査、プログラム開発及びシステム構築を中心に研究を行った。 CTデータの解析に特化した高速有限要素法ソルバーを開発するために、並列化プログラミング、プログラムジョブのバッチ処理に関する調査を行い、既存の有限要素法ソルバーを並列動作が可能なように改良する研究を行った。さらに、CTデータの特徴を活かし、より高速かつ低メモリで動作するソルバーとするため、EBE-PCG法に関する調査及び資料収集を行い、既存の有限要素法ソルバーで、EBE-PCG法が利用できるように改良を行っているところである。また、研究者が所属する研究グループで利用している市販の汎用ソルバーで利用可能な形式にCTデータを変換し、解析を行えるようにするプリプロセッサプログラムの作成を行った。このプリプロセッサプログラムを利用することにより、既存の汎用ソルバーとの比較検討が可能になり、開発中のソルバーの妥当性を検討することが可能である。 一方、PCクラスタを用いた安価な計算機環境の構築のために、IA64 PCクラスタを導入した、既に、研究者が所有している、PCと高速なネットワークで接続し、PCクラスタ構築のための準備を行っている。現在、各PCノードの性能計測及びPCクラスタ化した場合の性能計測を実施しているところである。また、導入したIA 64PCクラスタ及び既存のPCは全て19"のラックマウントに搭載可能であり、非常に高速な計算機環境を研究室の片隅に置いて利用できるようになっている。
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