2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳外傷者が生産的に社会へ適応するための介入指針の分析と開発
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15700371
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山下 由美 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (20346480)
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Keywords | 脳外傷 / 生活障害 / リハビリテーション |
Research Abstract |
この研究では、認知・行動障害を主症状とする脳外傷リハビリテーションの介入指針を開発するため、「脳外傷者」と「その受け皿となる地域社会」双方への長期的なリハビリテーション介入について、適応的な社会的行動を図るための支援に関する開発を目的としている.そのために、新たに獲得した技能を習慣化させて維持するための支援に関してリハビリテーション領域の見地より分析を行っている. 第一に、社会資源が整備されている脳外傷リハビリテーション先進国の先行研究の成果について社会資源が未整備の日本の現状で導入する事が可能かどうか、主に、臨床で得られた知識の蓄積について検討するために日本と先進諸外国で発表された研究論文に焦点を当てたものを区別して内容分析後、カテゴリー化を行った. 脳外傷者の社会参加状況を含めた長期ケアに関する成果測定として米国で用いられているMayo Portland Adaptability Inventoryの日本での有用性を、日米の社会的に異なる背景を踏まえた上で明らかにすることを下位目的としていたが、Mayo Portland Adaptability Inventoryの4回目の改定作業が行なわれたため、急遽資料を取り寄せて、改訂前後の内容分析と共に、改めて、日本での有用性を明らかにするための解析を行っている段階である. 更に、脳外傷者とその家族が主導で行っているセルフヘルプグループの支援を通して、地域社会での実際的な支援活動を継続的に行っており、介入指針の分析を行っている段階である.
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