2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700425
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鈴木 浩司 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80349977)
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Keywords | マウスガード / 口腔外傷予防 / コンタクトスポーツ / 空手道 |
Research Abstract |
マウスガードはコンタクトスポーツにおいて特に重要視され,顎口腔系の外傷予防に役立っている。しかしながら市販のマウスフォームドタイプのマウスガードを装着しているケースが多く,カスタムメイドマウスガードの必要性,重要性を広く啓蒙する必要がある。著者はコンタクトスポーツでも素面で荒々しく戦う空手道に着目し,(財)全日本空手道連盟ナショナルチームに対しマウスガードに関する調査を実施した。結果,ナショナルチーム選手であってもカスタムメイドマウスガードの使用度は低く,不適合な市販品を使っているケースがほとんどであった。これを踏まえ,ナショナルチームのメンバーにカスタムメイドタイプのマウスガードを作製,提供した。著者はカスタムメイドマウスガードであっても空手道に即した形態でなければ意味がない。つまり競技によってマウスガードの形態は当然異なるべきだし,同じ競技であってもポジションや戦術によって異なつておかしくないと考えている。装着後のアンケート調査の結果から,選手個々によって厚さや硬さ,大きさ等を調整することによって,ナショナルチームのメンバー全員が良しとするマウスガードを作製することができた。このように,空手道における一流選手から太鼓判をもらったと言うことは,空手道におけるマウスガードの基本形が確立したものと考えられる。さらに,ナショナルチームのメンバーは個々の生活のなかで地域の道場や学校において指導者的立場であることが多く,彼らが道場や学校に帰ったときに,カスタムメイドマウスガードの必要性を説いてもらえば,普及して行くものと思われる。空手という打撃瞬発系のスポーツにおけるマウスガードの基本形ができあがったことから,今後打撃持久系のスポーツであるアメリカンフットボール,ラグビー,ラクロス等の競技に着目し,調査,報告していきたいと考える。
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Research Products
(2 results)