2004 Fiscal Year Annual Research Report
バリスティックトレーニングにおける安全な負荷重量とその効果
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15700431
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
北田 耕司 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (70280378)
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Keywords | バリスティックトレーニング / 負荷重量 / 動作速度 / ばね力 / ダンパ力 / ジャッキ力 / 単関節運動 / 足関節運動 |
Research Abstract |
スクワット動作では,15%1RMといった低負荷であっても高速動作であれば60%1RMと同等のばね力が観察された。負荷の増大に伴って重量物下降期にダンパ力を発揮し、速度調節を行なうことによって切り返し期のばね力を一定に調節している可能性が考えられた(平成15年度実績,平成16年度論文集「高専教育」で一部発表)。今年度は単関節運動である足関節底屈動作に着目し,動作速度と力発揮パターン(ばね,ダンパ,ジャッキ)の様相を観察した。その結果,足関節運動における力発揮はばね力およびジャッキ力で構成されており,ダンパ力はみられなかった。高速動作におけるばね力およびジャッキ力の最大値はスクワット動作と同様,動作の切り返し期(背屈から底屈)にみられたが,この値は低負荷で小さく,高負荷で大きな値を示した。足関節運動では可動範囲が小さいため,ばね力を引き出すだけの十分な速度が得られず,ダンパ力による動作速度の調節も不要であったと考えられた。以上のことから単関節運動では低負荷で十分なばね力を引き出すことは難しいと推察され,ウェイトトレーニングにおいてばね力の強化を目的とする場合,多関節運動種目を選択することが望ましいと考えられた。また安全性の観点から考えると,多関節運動種目では高速であれば低負荷でも大きなばね力が発揮され得ることから,低負荷であってもその動作速度には特に注意が必要であると考えられた。 現在,動作速度と生体反応(血圧,心拍数,酸素摂取量,血中乳酸濃度等)の関係,動作速度とそのトレーニング効果についての実験を進行させている。
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Research Products
(1 results)