2004 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化度を指標とした健康づくり支援システムの開発
Project/Area Number |
15700452
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
柿山 哲治 活水女子大学, 健康生活学部, 助教授 (10255242)
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Keywords | 高齢者 / 身体活動 / 大動脈伸展性 / baPWV / ライフコーダ |
Research Abstract |
【背景】加齢に伴う動脈硬化の進展抑制に運動が効果的であることが報告されているが、高齢者の大動脈伸展性保持に必要な至適身体活動については明らかにされていない。 【目的】本研究では、1年間を通して測定された身体活動量および質(強度)と部位別に評価された動脈硬化度の関係を明らかにし、日常の身体活動量および質(強度)が高齢者の動脈伸展性に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。 【方法】65歳以上の高齢者140名(男性62名、女性78名)を対象に、1年間のライフコーダによる身体活動状況の測定と血圧脈波測定装置による6ヶ所の動脈硬化度(hcPWV、cbPWV、hbPWV、baPWV、hfPWV、faPWV)の評価を行い、年齢、身体活動量および質との関係、さらには、身体活動量および適度な強度(3METs以上)での運動時間を4分割し、性、年齢、収縮期血圧を補正して部位別の動脈硬化度を比較した。 【結果】baPWV、hfPWV、cbPWVと年齢との間には有意な正の相関関係がみられ、年間平均歩数との間には有意な負の相関関係がみられた。また、baPWVおよびhfPWVにおいて、年間平均歩数最下位のグループが、その他の3グループと比較して有意に高値を示した。さらに、cbPWVにおいては、年間歩数最高位のグループが、その他の3グループより有意に低値を示した。一方、hbPWV、hcPWV、faPWVと年齢および年間平均歩数との間に有意な関係は見られず、適度な強度での運動時間と動脈硬化度との間にも有意な関係は見られなかった。 【結論】高齢者の動脈伸展性は、1日6000歩以上の身体活動を保つことで保持できる可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)