2003 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の転倒に関する前向き調査および運動機能との関係
Project/Area Number |
15700454
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
杉浦 美穂 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所・疫学・福祉・政策研究グループ, 研究助手 (30260293)
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Keywords | 地域在住高齢者 / 転倒 / 前向き調査 / 運動機能 / 発生率 |
Research Abstract |
二年間に亘る研究の初年度である今年度は、研究計画の通りにベースライン調査と追跡調査を行った。 A.ベースライン調査 1)対象者 東京都老人総合研究所が一昨年に実施した「お達者健診」を受診した東京都1区1地区在住70歳以上の高齢者438名を対象とした。そのうち19名は入院、転居または死亡などにより調査不能であった。調査の案内状を対象者に送付し、会場招集型ベースライン調査の受診意思の有無を確認した。また、招集型ベースライン調査非受診者(132名)のうち追跡調査への参加に同意の得られた者(53名)は、追跡調査の参加者とした。 2)ベースライン調査 招集型ベースライン調査における運動機能測定として高齢者用バッテリーテストを実施した。同時に転倒に関する質問を含む設問について面接聞き取り調査にて回答を得た。追跡調査参加の同意を再確認した結果、招集型ベースライン調査受診者287名のうち参加者279名、拒否者7名および連絡不能者1名であった。参加者に追跡調査に関する説明をし、忘却防止用の転倒手帳を渡した。 会場招集型ベースライン調査非受診者かつ追跡調査参加者には、郵便による質問紙調査を実施し、追跡調査の説明書きと転倒手帳を郵送した。 B.追跡調査 ベースライン調査の一カ月後(12月)より、一ヶ月に一度の頻度の転倒に関する追跡調査を開始した。調査方法は電話、郵送、ファックスおよびEメールのいずれかとした。今年度は12回中4回の調査を完了した。 C.ベースラインおよび追跡調査(4回)の結果 会場招集型ベースライン調査の「過去一年間の転倒経験」の設問に"有り"と回答した者は、14.75%(41/278)であった。追跡調査における「過去一ヶ月間の転倒」の発生率は、第1回目調査4.20%、第2回目調査4.81%、第3回目調査5.18%であった。第4回目調査については集計中である。
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