2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700455
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
渡瀬 典子 岩手大学, 教育学部, 講師 (90333749)
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Keywords | 家庭科教育 / サービスラーニング / 体験学習 / 学校家庭クラブ活動 / シティズンシップ |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、本研究課題では以下の3点について検討することを目的としている。 1.日米(学校家庭クラブ/FHA/FCCLA)設立当初から現在に至るまでのコミュニティサービス活動と家庭科教育とのカリキュラム上の対応に関する検討 2.FCCLAとFACS(アメリカの家庭科/家政教育)との連携カリキュラム案の分析とナショナルスタンダードで示されたプロセスの問いとの関連から、活動における能力目標の明確化をはかる。 3.シティズンシップ育成と家庭科教育の接合を中心とする福祉体験活動における学びのプロセスの再考察及び構造化 平成16年度では、上述の事柄について、以下の成果と次年度への研究課題を得た。 1及び3について 本年度は、平成15年度で得た研究成果を10月、アメリカのサウスカロライナ州で開催された「4^<th>Annual International Conference Advances in Service Learning Research」において「Improving the Service Learning Process and Cycle-Issues and Future Prospects of Home Economics Education-」というタイトルで報告した。同会議では、他教科での実践報告もあり、過去の論文集をもとに、シティズンシップ育成とサービスラーニングをどのように捉えてすすめているのかについて、考察をした(現在、論文化中)。 また1については、具体的なサービス活動の例として摂食機能障害の高齢者への食事介助サービスを検討対象とした。高等学校家庭科では食事介助が必修選択科目「家庭総合」の中で位置づけられており、実践上の課題を探った。実際には、嚥下・咀嚼機能の低下が著しい人は前期高齢者では多くなく、硬い食べ物も好んで摂食していることがわかった。しかしながら、この事実をふまえたうえで、摂食機能がおちている人への援助の実践学習をどのように進めるかは次年度への課題としたい。現在までの研究成果は8月に京都で開催された国際家政学会「The Perspective of Assisted Eating Activities for Elderly Mastication and Swallowing Difficulties through Home Economics Education」、日本家政学会「高齢者の就労意欲と摂食状況-シルバー人材センター会員調査から-」で発表した。 2について 予定していたアメリカへの訪問調査は次年度に実施予定である。
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Research Products
(2 results)