2003 Fiscal Year Annual Research Report
ノア衛星を利用したロシア極東地域の長期森林火災解析
Project/Area Number |
15710003
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河野 公一 東北大学, 大学教育研究センター, 助手 (70359553)
|
Keywords | ノア / 森林火災 / 多次元ヒストグラム / ロシア極東地域 |
Research Abstract |
本研究では,ロシア極東地域で毎年発生している森林火災に着目し,ノア衛星を利用して10年程度の長期にわたる森林火災の発生状況(日時,場所,焼失面積)を時系列的に解析することを目的としている. 今年度は,まず,ロシア・ノボシビルスクより送られたノアデータと日本で受信したノアデータから本研究に必要なデータを選び,1990年から2003年までのロシア極東地域(サハリン周辺)のデータの切り出し,幾何補正,輝度温度補正などの基本的な画像処理を行った.次に,これらのデータから陸がよく見える画像を選び,位置を補正する際に雛形となるロシア極東地域の地図を,正規化植生指数を利用して作成した. 現在,検出したホットスポットを雛形の地図に高精度に重ね合わせる方法を開発している.そのため現時点ではまだ焼失面積の算出までには至っていない.来年度は開発中の位置合わせ方法を用いて,ロシア極東地域の焼失面積を一ヶ月単位で求め,降水量やエアロゾルのデータとの比較によって,森林火災の発生条件などを調査する予定である.さらに,ホットスポットを検出するアルゴリズムとして多次元ヒストグラム法を用いることで,ホットスポットの検出精度の向上を目指す. 本研究に関連して,正規化植生指数を用いたノア画像の解析方法について,1件の研究成果を国際会議で発表した.さらに、森林火災の検出に使用する多次元ヒストグラム法の有効性を検証するため,多次元ヒストグラム法を海域および海氷域にそれぞれ応用し,これらについても2件の研究成果を国際会議で発表した.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Koichi KAWANO, Jun-ichi KUDOH: "Four-Dimensional Histogram Method for Sea Ice Detection Using NOAA AVHRR Images"IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium 2003. Vol.VI. 3459-3461 (2003)
-
[Publications] Koichi KAWANO, Jun-ichi KUDOH: "Boundary Decision Method for Sea Detection of the N-Land Detabase"IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium 2003. Vol.VI. 3462-3464 (2003)
-
[Publications] Koichi KAWANO, Jun-ichi KUDOH, Eisuke KIKUCHI: "Analysis of Lake Chany Using NOAA Images"IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium 2003. Vol.VI. 3914-3915 (2003)