2004 Fiscal Year Annual Research Report
化学センサーによる海洋における酸化還元指標物質の長期モニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
15710012
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡村 慶 京都大学, 化学研究所, 助手 (70324697)
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Keywords | 化学センサ / 長期観測 / 海中 / 地殻変動 / 半閉鎖海域 / 現場分析 / 硫化物 / 圧力試験 |
Research Abstract |
今年度は、火山活動に伴う地殻変動や人類の生産活動などによって環境中に放出される酸化還元指標物質のうち、比較的濃度変化の大きな成分である硫化物イオンとその金属化合物などの関連物質の測定と、その濃度変動によりそれぞれの活動様相の把握と将来の濃度変動の傾向の把握を目指した化学センサーの開発を行った。同時に、海底下における溶存化学成分を数ヶ月程度メンテナンスフリーの状態で長期連続モニタリング可能な現場分析手法の開発に取り組んだ。 現有機器である、現場型化学成分自動分析装置をベースにおき、深海で作動する分析装置の基礎検討を行った。まず、制御部のCPUなどを組み込む耐圧容器の耐圧設計を行い、東京大学生産技術研究所の耐圧試験水槽を用いて加圧実験を行った結果、良好に使用できることを確認した。センサ部分のみの加圧試験も東京大学生産技術研究所の小型耐圧試験水槽を利用し行った結果、試作したものは圧力依存性が大きかったため、より圧力依存性を小さくするよう再検討を行った。新しく光ファイバを用いたセンシング手法に関しても検討を行った結果、従来よりも肉厚のものを用いたプラスティック製ファイバが圧力下での作動に良好であることを確認した。センサ部分の基礎検討も引き続き行い、比較的サンプル中の溶存化学成分の濃度が高い領域である、伊豆小笠原海域・マリアナトラフなど海底熱水域から取得した硫化物濃度の大きいサンプルに関して適用実験を行った。
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Research Products
(4 results)