2003 Fiscal Year Annual Research Report
人工物の志向的分析―科学技術哲学への現象学的アプローチ
Project/Area Number |
15720001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石原 孝二 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30291991)
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Keywords | 科学技術倫理 / 工学倫理(技術者倫理) / リスク論 |
Research Abstract |
15年度は行為論、志向性、科学技術哲学・科学技術倫理に関する文献を整備するとともに、研究課題に関する試論を国内外で発表した。人工物の志向的分析の一般理論に関するものとしては、International Seminar on Phenomenology of Human Condition, sponsored by All India Society for Phenomenological Studies (AISPS) and Center for Advanced Research in Phenomenology (CARP), USA, held in Bangalore, India, June 23-25, 2003において、"Technology and Human Condition"というタイトルで発表を行った。本発表は、人工物環境への人間の関わりを現象学的に解明することを目指したものである。また2004年2月20日には、ケルン大学教育学部歴史学哲学研究室(哲学部門)において、講演"Tools, Machines, and Human Autonomy"を行った。本講演は道具および機械に対する志向性の分析を試みたものであり、本講演の原稿は、Holger Burkhart and Jurgen Sikora (eds.), Praktische Philosophie(2004)に寄稿する予定である。 また本研究では技術者倫理(工学倫理)やリスク論に関する研究もサブテーマとして設定されているが、技術者倫理に関しては、2003年10月に文献のサーベイ(「工学倫理の教科書」)を発表し、2003年11月にはビジネスエシックス研究会(アルカディア市ヶ谷)で「工学倫理と企業倫理」というタイトルで発表した。リスク論に関しては、2003年12月にワークショップ「リスクマネジメントをめぐる法と倫理」(北海道大学)において総括コメントを行い、2004年2月には、リスクマネジメント研究会(北海道大学)において研究発表「科学技術のリスク評価とリスク認知」を行った。
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Research Products
(1 results)