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2003 Fiscal Year Annual Research Report

日本語教育実習生の教授ストラテジーはどのように変化するか

Research Project

Project/Area Number 15720120
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

河野 俊之  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (60269769)

Keywords教育ストラテジー / 日本語教育実習 / 縦断研究 / 教育ビリーフ / ストラテジーディベロップメント / 気づき / 教師の成長
Research Abstract

日本語教師の資質は、「人間性」「専門性」「自己教育力」の3本の柱で構成されるとされる。しかし、教師養成において、「専門性」の養成が大半を占め、「人間性」「自己教育力」の養成を目指していたとは言い切れない。近年、「教師トレーニング」から「教師の成長」へのパラダイム・シフトが生じ、教師養成や研修では、「自己研修型教師」「内省的実践家」を目指すべきであるとされている。しかし、実習授業後の評価会では、指導者が期待するほどの気づきが起こっていないことが多い。「自己研修型教師」「内省的実践家」を目指すには、指導者はそれにどのように関われるのだろうか。つまり、「観察」において、何を、どう観察するのか、どうしたら気づくのか、「内省」において、何を元に、何を使って、どのように内省するのか、「計画」の際に、リソースにどのようにアクセスし、どのように計画するのか、などを考える必要がある。これらについて、実習生が自律的に考えるために、教育ストラテジー調査表を用いて自身の教育ストラテジーを振り返り、それの向上、拡大について考える機会を与えたらよいのではないかと考えた。
学習ストラテジーのSILL(Strategy Inventory for Language Learning)を参考に、教育ストラテジー調査表を試作した。まず、SILLを教育ストラテジーに<翻訳>したが、教育ストラテジーとして適当でないものは削除したり、若干表現を改めたりした。また、学習ストラテジーについては、特にメタ認知ストラテジーが重要であるという先行研究があることから、教育ストラテジーにおいても重要であろうと考え、その項目を増やした。また、調査を元に、授業の改善や教師の成長のためのリソースについて考えるようになることを期待し、リソースに関する項目も増やした。また、BALLI(Beliefs about Language Learning Inventory)を参考に、教育ビリーフについての項目も追加した。
今年度は、パイロット調査として、現役日本語教師および実習生に調査した。今後は、まず、実習生を対象に調査して、現役日本語教師との違いを分析したい。その際、インタビュー調査も行いたい。さらに、教育ストラテジーディベロップメントの方法を考え、実践し、改善していきたい。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 河野俊之: "教育ストラテジーディベロップメントの試み"日本語教育方法研究会誌. 11-1. 38-39 (2004)

  • [Publications] 河野俊之, 小河原義朗: "教育実習で授業を学ぼう!(11) 実習の目的を考える"月刊日本語. 2月号. 40-45 (2004)

  • [Publications] 河野俊之, 小河原義朗: "教育実習で授業を学ぼう!(12) 実習で何をすべきか"月刊日本語. 3月号. 40-45 (2004)

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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