2003 Fiscal Year Annual Research Report
総合的な学習を支援する英語によるディベート授業のガイドライン開発
Project/Area Number |
15720133
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大野 秀樹 早稲田大学, 語学教育研究所, 助手 (40343628)
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Keywords | 英語教育 / ディベート / 総合学習 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の英語授業を基点としたディベートのガイドラインを作成することである。初年度は、1)日本の高校授業における英語ディベートの実態調査(全国アンケート調査)のパイロット・スタディを実施し、さらに2)日本・欧米の教育ディベート文献による知見を基に、教室でディベート実践をする上での必須事項を抽出した。 1)まず、実態調査のパイロット・スタディとして、7人の高校教師に協力していただいた。ディベートにおける「試合までの段階」-「試合」-「試合後の段階」において、「試合までの段階」(以下「前段階活動」)に関して、まずお答えいただいた。それは、ディベートを1試合行うまでの活動、教育目標・論題などである(自由記述形式)。その他の質問項目は、論題の内容、評価方法、教員情報(ティーム・ティーチング、実践動機など)、使用教材、テレビ会議などの媒体、そして授業外との接点の有無やその具体例などである。さらに「試合」と「試合後の段階」に関する活動も補助情報としで問うた。そして、授業実践における教師のニーズも自由に記述していただいた。 2)また、日本・海外の書籍から、教室でディベート実践をする上での必須事項を抽出した。たとえば、論題の決定・作成の方法、議論の内容、試合における基本的な規則などである。これにより、上の実際に行われている英語授業によるディベート実践を、規範的な観点から分析することができる。 2年目は、初年度の研究結果に基づいたアンケートを送付(60校程度・実践クラス約70例の回答を見込む)、そのデータ分析、および上の2)における規範的な観点をとおして、ガイドラインを完成する。さらに、ガイドラインと関連したディベート実践のケースとして、2,3の実践を訪問観察し、記述する。
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