2003 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀後半〜20世紀初頭における日本と中国政府の移民政策の比較研究
Project/Area Number |
15720148
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
SAVELIEV IGOR 新潟大学, 人文学部, 助教授 (60313491)
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Keywords | 移民 / 国家 / 移民政策 / 日本 / 中国 |
Research Abstract |
平成15年度の研究では、日本外交史料館の日本政府移民政策に関する史料、大英図書館の資料、イギリスの公文書館(Public Record Office in Kew Gardens)保管の外交文書などの資料(F.O.881/2858-2888,C.O.873/272,873/132〜136など)、ポルトガルのUltramarino歴史公文書館のマカオ・コレクション、スペインの国立公文書館(マドリッド市)と植民地総合公文書館のコレクションの関係資料を調査し、収集した史料の分析に踏まえて、1840〜1890年代の日本と中国政府の移民政策の比較を行い、日本と中国が移民送出国家として「移出民」をいかに管理したかを分析し、とくに、日本と中国政府が西欧列挙との折衝においてどのように海外渡航問題を取り扱ったかを探求し、欧米諸国の契約労働者要求に抵抗した原因を明らかにし、日本と中国政府がどのように海外渡航者の保護を果たしたかを検討した。平成15年度の研究成果は、名古屋大学大学院国際開発研究科に提出した博士論文「移民と国家-極東ロシアにおける中国人、朝鮮人、日本人移民の比較研究(1860〜1917)-」の第一章「移民と移民送出国家」に発表した。
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Research Products
(1 results)