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2004 Fiscal Year Annual Research Report

情報化による言説空間の変容と法的価値の関係

Research Project

Project/Area Number 15730004
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

大屋 雄裕  名古屋大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00292813)

Keywords法哲学 / 情報化社会 / 法情報学 / 公共性論 / 公的言説 / 監視社会
Research Abstract

言説をコントロールするための技術的手法について実態調査・情報集積を行なった。効率的で公正なコミュニケーションのあり方については法学的・哲学的理論の調査研究を行なうほか、経営学における研究実績の調査を行ない、また社会学における研究成果の調査研究とその法哲学理論への応用を試みた。具体的な係争となった事例についてはデータベースなどの資料を利用した調査を行なった。また、これらの調査研究をもとに論文の公刊・研究会発表などの手段による成果発表を開始した。
理論的成果としては、レッシグのアーキテクチャ権力論とライアンの監視社会論を伝統的な自由論に結合させることによって現代社会で問題となりつつある配慮の強化と主体の喪失という現象の本質的問題点を指摘したことが挙げられる。すなわち監視社会化の真の問題点は監視テクノロジの強化にあるのではなく、それらによって行動を先取り的に予期することによって主体の行動可能性が無意識のうちに制約されていく点にあることが指摘された。この理論展開についてはさらに責任論との結合を試みており、すでに部分的には研究会発表において公開しているが、さらなる展開が期待される。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 情報化社会における自由の命運2004

    • Author(s)
      大屋雄裕
    • Journal Title

      思想 2004年9号

      Pages: 212-230

  • [Journal Article] 論文紹介:著作権の規範的再建を目指して-Jon M.Garon, Normative Copyright : A Conceptual Framework for Copyright Philosophy2004

    • Author(s)
      大屋雄裕
    • Journal Title

      アメリカ法 2004-1

      Pages: 138-141

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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