2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15730077
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
前田 幸男 東京都立大学, 法学部, 助教授 (30347257)
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Keywords | 投票行動 / 世論調査 / 測定 / 実験 / 政治信頼 |
Research Abstract |
本年度は地方調査および調査票の作成に時間を費やし論文の刊行には至らなかった。来年度に行う本調査は、幸い松阪大学(三重県松阪市)から一定の協力が得られることになったので、三重県松阪市で行うことに決定した。同市は保守政党の票田であるが、産業構造としては第一次、第二次、第三次産業がほどよく混合され、居住地も農村部、新興住宅地、旧市街などバランスが取れているので自治体規模の調査を行う上では非常に適切であると思われる。平成15年8月に二日間滞在し、旧市街を中心に現地調査に従事した。また松阪市選挙管理委員会職員の方から選挙人名簿の整理方法、閲覧時期、選挙行政について聞き取りを行うと同時に、開票区の地域割り、過去の選挙結果等の標本設計に必要な資料を収集した。 調査票については、過去に行われた学術調査から代表的なものを五つ選び、基本的な質問を選択した。選択の過程において過去の質問文・調査票を丹念に検討する機会を持ったことは大変有益であった。自由回答を中心に考慮を重ね暫定的な調査票を2月上旬に完成させ、3月上旬に松阪市で予備調査を行った。予備調査を担当した調査員からの聞き取りにより、旧来の質問および今回作成した質問文の問題点を明らかにすることができた。問題がそれほど大きくない質問は他の調査との比較可能性を担保するために変更を加えないが、大きな問題があると思われる質問は修正、あるいは割愛して本調査に臨む。なお、予備調査聞き取りで松阪市を訪問した際は、山間部、臨海部を含めて現地を視察し、松阪市の社会経済特性を全体として理解するように務めた。
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