• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

マクロ通話需要モデルの構築とトラフィックデータによる計量分析

Research Project

Project/Area Number 15730101
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

島根 哲哉  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (90286154)

Keywords通話需要 / 重力モデル / 一般化最小二乗法 / オッズ比分解法 / 除外変数問題
Research Abstract

本課題は,通話需要を分析するための数理モデルの構築と,その計量的な検証を目的としている.計量分析に当たっては,都道府県間の双方向通話量データの利用を予定しているが,この通話量の双方向データのような形式で計測される社会経済現象はほかにも,貿易,交通など多岐にわたる.こうした現象の説明に強力な経験モデルとして,また分野によっては基礎付けられた数理モデルとしてしばしば重力モデルが利用されてきた.そこで本課題でも計量分析の中心的なモデルとして重力モデルを採用することとした.
重力モデルのパラメータは,対数をとって単純な重回帰分析により推定することができる.しかしながら,単純な重回帰分析の場合,一部の変量がモデルに取り込まれなかった場合に発生する除外変数の問題が,モデル中のパラメータ全体に現れてしまう.そこで,重力モデルという計量モデルにおけるデータの形式に注目して,発信地,着信地,発着の組み合わせといったデータの属性ごとに説明される部分に被説明変数(通話量)を分離して推定する手順の開発を行い,除外変数の問題があったとしても,その影響を限定されたものに封じ込める手順の開発を進める.
本年度は,当初の計画よりも,この実証分析に用いる計測方法の開発に注力し,分解した通話量データから,一般化最小二乗法により有効推定量を得る手続きの開発を行った.この成果は,通話需要に関する分析にとどまらず,重力モデルで取り扱われてきた社会経済的な流動量データの計量分析に広く適用できるものである.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 島根 哲哉: "重力モデルの一般化最小二乗法による要因別推定に関する考察"社会工学ディスカッションペーパー. 04-04. 1-20 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi