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2003 Fiscal Year Annual Research Report

近隣諸国への金型技術移転の進展とわが国金型産業の競争力に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15730108
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

馬場 敏幸  東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(常勤形態) (00359663)

Keywords金型産業 / 技術移転 / 裾野産業 / サポーティングインダストリー / 技術経営(MOT) / 東アジア経済 / キャッチアップ / 産業リンケージ
Research Abstract

平成15年度は、わが国の金型産業の現状を再認識するため、文献調査および国内の金型関連団体、金型メーカーへの聞き取り調査を実施した。その結果、発注メーカーのコスト削減とグローバル展開などにより、経営環境が悪化している現状が明らかとなった。その現状打破のため、金型メーカーは韓国、中国などの企業へ発注を行うなどしているが、それが結果として近隣諸国の金型企業を教育するという結果につながっていることが明らかとなった。また、「技術」の観点より、NC工作機械やCAD/CAMなど、製造、設計両面でデジタル化が進行することにより、技能の機械への体化やデータの形での形式知化が進行し、これにより従来東アジア諸国の金型産業発展の上でボトルネックとなっていた部分を解消し、より技術移転のハードルが低くなったことが明らかとなった。また、韓国などの文献研究により韓国市場内で金型の需要が増大し、それにより現地金型メーカーが学習をより進めていることも明らかとなった。さらに、韓国などが大学、大学院などの直等教育機関で金型科を設置し、人材育成に力を入れていることも明らかとなった。
こうした「技術」「市場」「人材」の3つの要因が好方向に働くことで韓国の金型産業は従来の停滞を打破し、日本に急速にキャッチアップしていることが判明した。金型は注メーカーへのインタビューでも2002年以降は日本金型メーカーをへず直接韓国金型メーカーに発注するなど韓国金型メーカーの信頼度が向上していることが明らかとなった。中国に関してはそのレベルには達していないものの、一部金型メーカーでは技術導入と香港や台湾などの企業から技術を学習したり人材を雇用するなどレベル向上のための努力が行われていることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 馬場 敏幸: "アセアン4、韓国、日本の裾野産業に関する調達構造の定量分析"2004年度組織学会年次大会 報告予稿集. 34-39 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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