2004 Fiscal Year Annual Research Report
国際資本市場における投資家行動と金融危機の発生メカニズム
| Project/Area Number |
15730164
|
|---|
| Research Institution | Ryukoku University |
|---|
Principal Investigator |
亀坂 安紀子 (村瀬 安紀子) 龍谷大学, 経済学部, 助教授 (70276666)
|
|---|
| Keywords | 投資家行動 / 投資家心理 / 行動ファイナンス / アジア危機 / 通貨危機 / 金融危機 / 証券業 / 競争度 |
|---|
| Research Abstract |
本年度は、通貨危機前後のタイ、インドネシアの株式市場について、Bangkok University、タイの大学コンソーシアム主催コンファレンス、Ministry of Finance Indonesiaなど現地の研究者、専門家を対象として報告を行い有益な討論を行った。また、アジア地域で最も規模の大きいファイナンス分野の学会、Asian Finance Associationでも両論文を報告し、大会プロシーディングに掲載された。特に、タイの分析結果については、米国でも最もランクが高いとされているAmerican Economic Associationでの報告の機会が与えられ、第一線で活躍する研究者から多くのコメントが得られた。
通貨危機以外の金融危機の分析については、日本の証券業について、大阪大学の筒井義郎教授とともに危機以前、以後の競争度を測定する分析をすすめた。この結果をまとめた論文について、金融学会、ファイナンス学会で報告を行った。また、2度のリバイズを経て、専門雑誌であるJournal of Economics and Businessに掲載されることが決定した。
さらに、上記研究とは別の研究として、日本の外国人投資家に関して地域特性を統計的にとらえる分析も本年度に行った。この結果は、2005年8月頃にElsevierから、Contemporary Studies in Economics and Financial AnalysisというシリーズのVolume 87の一章として所収されることとなった。
|
