2003 Fiscal Year Annual Research Report
エンタテイメント産業におけるeコミュニティ上消費者間相互価値創造の研究
Project/Area Number |
15730200
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
小橋 麗香 大阪国際大学, 経営情報学部, 助教授 (90288978)
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Keywords | インターネットコミュニティ / 顧客間インタラクション / ボランタリー組織 / エンタテインメント産業 |
Research Abstract |
[研究実績] 1.当該研究分野および隣接研究分野(経営組織論、消費者行動論、ネットワーク組織論、eビジネス論、eコミュニティ論、エンタテインメント産業論など)に関連する資料、文献の収集。 2.研究対象としているインターネットサイトの消費者コミュニティ上掲示板の投稿記録(過去ログ)の採集(2003年5月-2003年9月)およびデータ分析に向けての分類整理。 3.研究対象としているインターネット消費者コミュニティの主要テーマである日本のポップスグループおよび比較研究対象となる別のポップスグループのコンサート会場の周辺におけるフィールドワークにより、コンサート参加者の参加形態に関する特徴をデジタルカメラ等で記録(2003年8月、9月、12月、2004年1月)。 4.掲示板の過去ログ分析とフィールドワーク調査結果を照合して、過去ログで見られた消費者行動がどの程度実世界で見られたか(バーチャル世界と実世界との整合性)を検証。 5.掲示板の設立当初(7年前)からの参加者に対するヒアリング調査(2004年3月)により、サイトの発展拡大・参加者の増加(1日当たり訪問者数2000人→8000人)に伴い掲示板上でどのような変化が見られた(長所・短所)についての意見を収集。初期の頃に比べてインターネットが普及し、参加者の増加と質の多様化することによって、掲示板への投稿内容のベースがより「深く連続的な議論構築」から「浅く突発的な意見表出」へ変化し、初期からの参加者にとっては不満にもなっていることが確認された。 6.初期の「議論がより積極的に行われていた時期」(1996年7月-1999年10月)の過去ログを取得し、投稿内容の記録分析により、匿名非公式掲示板という脆弱な組織基盤で議論が有効に維持されていたメカニズムについて考察、論文および学会口頭発表を実施。
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Research Products
(1 results)