• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

会計基準設定のための概念フレームワークの国際的展開とその制度的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15730227
Research InstitutionNagoya University of Commerce & Business

Principal Investigator

平賀 正剛  名古屋商科大学, 会計ファイナンス学部, 講師 (00329070)

Keywords概念フレームワーク / 会計基準設定 / 会計基準の国際的収斂 / 英米型会計制度 / 大陸型会計制度
Research Abstract

本年度は、上記の研究課題について、ヨーロッパ、およびアジアの発展途上国の状況を考察した。具体的には、ヨーロッパについてはフランス、スペイン、ポルトガル、アジア諸国については、とくにマレーシアを中心にとして、東アジア、東南アジア、西アジアの国々における、概念フレームワーク形成の状況とその制度的意義について研究を行った。
本研究では、概念フレーみワークの設定を、会計基準の国際的収斂のための手段と位置づけ、その観点から、概念フレームワークの意義を考察している。その結果、ヨーロッパの大陸諸国においては、会計制度のあり方や、伝統的な会計思考との兼ね合いから、概念フレームワークを形成し、とくに英米流の会計思考を導入しようとするに当たっては、大きなジレンマが生じ、会計基準の国際的収斂上の問題点ばかりが浮き彫りになるという皮肉な結果を生むことがわかった。また、アジア諸国については、ヨーロッパ大陸諸国のように、会計規定を法律の中で規定していくアプローチを取る国においては、概念フレームワークの形成は観察されず、逆に英米のように、独立した民間の会計基準設定主体を設立し、当該機関に会計基準設定の権限を委譲している国においては、概念フレームワークの形成への取り組みも熱心であることが判明した。このことは、概念フレームワークの形成が、会計制度のあり方、すなわち、プライベート・セクター中心に会計制度が自主規制されることと大きくかかわりがあることを示唆している証左に他ならないように思われる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 会計基準の国際的収斂と概念フレームワークの形成2005

    • Author(s)
      平賀 正剛
    • Journal Title

      税経通信 第60巻第1号

      Pages: 153-159

  • [Journal Article] 東南アジアおける概念フレームワーク形成の動向とその意義-マレーシアのディスカッション・ペーパー第1号を中心に-2005

    • Author(s)
      平賀 正剛
    • Journal Title

      NUCB Journal of Economics and Information Science Vol.49 No2

      Pages: 27-48

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi