2003 Fiscal Year Annual Research Report
ボランティアにおける新しい公共性創出の可能性に関する日本と中国の比較研究
Project/Area Number |
15730241
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
関 嘉寛 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (30314347)
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Keywords | ボランティア / NPO / NGO / 公共性 / 日本:中国 / 記憶 / 博物館 |
Research Abstract |
今年度は、以下の4点について研究をおこなった。 1,ボランティア団体・NPO・NGOの資料収集 公共性と記憶(4参照)からボランティア活動を考えるために、戦争や災害に関わる博物館でどのようなボランティア活動がおこなわれているのかを調査した。そして、調査先(東京・広島・長崎・沖縄)にて、適宜、必要となる資料を収集した。主に、災害救援および災害にまつわるボランティアを含めた関係者の「語り」に関わる資料である。これらの資料は、来年度以降の研究に活かされる予定である。 また、随時、ボランティア・NPO・NGOに関わる資料(パンフレットなども含む)を収集、整理をおこなった。大阪NPOプラザではインキュベーターの役割について話を聞いた。 2.ボランティア団体・NPO・NGOへのインタビュー 阪神淡路大震災を機に設立された団体へのインタビューをおこなった(調査継続中)。 3.中国のボランティア調査 SARSなどのため、中国での調査は、藩陽(中国)にて予備的調査として施設見学や資料収集をおこなった。また、内蒙古自治区(中国)で砂漠緑化活動をおこなっている団体代表者にもインタビューをおこなった。 加えて、台湾にて1999年の地震時におこなわれた救援活動について資料収集およびインタビューをおこなった。 中国のNPO・NGOについての予備的考察を論文としてまとめた。 4.公共性についての検討 公共性を支える「記憶」に焦点を当て、公共性の存立基盤について考察をおこなった。その際、博物館を対象として、いかにして公的な記憶が展示されているかについて論文としてまとめた。
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Research Products
(2 results)