2004 Fiscal Year Annual Research Report
流域の環境保全と地域振興の実践についての総合的研究-四万十川流域を中心として
Project/Area Number |
15730245
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
野崎 賢也 愛媛大学, 法文学部, 講師 (00346660)
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Keywords | 環境保全 / 流域 / 地域振興 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度から引き続き、四万十川流域の複数の集落で調査を行った。また、琵琶湖流域など日本国内他地域の事例だけでなく、国外の事例についても調査を行った。 四万十川流域の調査では、地域振興や農業関連の複数の実践者へのインタビューを行い、その成果を雑誌論文「地域認証制度と有機認証制度-日本の現状と課題、四万十川流域の対応-」にまとめて発表した。このなかで、四万十川流域の環境保全型の農業実践の現状と課題を抽出し、また日本の地域認証制度や有機認証制度の枠組みのなかで地域としてどのような対応が可能なのかを探った。そして四万十川流域の生産者グループで、試みられている地域と有機の自主認証の仕組みについて整理を行い、その可能性を検討した。 また本論文では、EU諸国の地域認証制度や有機認証制度の現状と課題についても触れた。これは本年度に行った海外調査の成果の一部をまとめたものである。本年度は、EU諸国の環境保全型農業の実践例、および農家民宿などアグリツーリズムによる地域振興の事例、そして食品の地域認証や有機認証のシステムなどについて調査を行ったが、この全体の成果は現在整理中であり、今後、日本国内の事例や四万十川流域との比較もおこなっていく予定である。特に、地域振興と環境保全を両立させるアグリツーリズム(グリーンツーリズム)について、EU諸国の事例を参考に、四万十川流域そして日本国内での対応策とその可能性を検討していきたい。
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Research Products
(1 results)