• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

集団創発性の発生メカニズムに関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 15730280
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

三浦 麻子  大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (30273569)

Keywords集団創造性 / 類似性 / 多様性 / 創発性 / 相乗効果 / プロトコル分析
Research Abstract

本申請研究は,集団が創造的アイディア創出活動をおこなう際の創発性発生メカニズムについて,社会心理学的な実験研究によって解明することを目的としている.特に,申請者らが既に提案している,集団の創発性における「多様性と類似性の相乗効果モデル」の発展を目指して,より精緻な検討をおこなうことが主眼となる.
平成15年度には,まず,上記相乗効果モデルにおける類似性と多様性の位置づけをより明確にするために,2つの実験的検討をおこなった.第1実験では,モデルを2名集団に適用した場合の妥当性の検証をおこなった.データ分析の結果,先行研究とほぼ同じ傾向が見られ,モデルの妥当性が確認された.第2実験では,2名集団による創造的なアイディア創出課題遂行の際に,成員のアイディア・プールのもつ多様性と類似性)に注目した上で集団によるアイディア創出をおこなうことが,パフォーマンスにどのような影響を与えるかを検討した.データ分析の結果,アイディア・プールの多様性に注目することが,成員相互の多様性を顕在化させ,集団の創造性パフォーマンスを高める可能性が示唆された.
また,集団による創造的アイディア創出プロセスをより詳細に検討するための材料として,実験室における同課題遂行中の発話プロトコルを採集した.現在,撮影・録音データを音声認識ソフトウェアによって電子化処理し,プロトコル分析をおこなうための準備をおこなっているところである.今後は,知識共有による相互刺激が生じたと考えられるコミュニケーション・プロセスに着目し,そのコード化手法を検討する予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 三浦麻子, 飛田操: "集団創造性におよぼすメンバーの多様性と類似性の相乗効果-2名集団における妥当性の検証-"日本社会心理学会第44回大会発表論文集. 208-209 (2003)

  • [Publications] 飛田操, 三浦麻子: "集団の創造的活動における創発性-社会心理学的観点から"福島大学教育学部論集(教育・心理部門). 75. 11-22 (2003)

  • [Publications] 三浦麻子, 飛田操: "集団創造性におよぼすメンバーの多様性と類似性の相乗効果-メンバーの多様性への注目とパフォーマンスの関連について-"日本グループ・ダイナミックス学会第51回大会発表論文集. (発表予定). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi