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2004 Fiscal Year Annual Research Report

社会規範からの逸脱行為の悪質性を規定する要因に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15730286
Research InstitutionKinjo Gakuin University

Principal Investigator

北折 充隆  金城学院大学, 人間科学部, 講師 (30350961)

Keywords社会規範 / 逸脱 / 悪質性評価 / 交通違反 / 慣れ要因 / 記述的規範 / 命令的規範 / 縦断調査
Research Abstract

プロジェクト当初に申請した悪質性評価を規定する諸要因の一例として実施した、信号無視行動に影響する習慣性と急ぎ要因に関する観察研究については、2004年発行の社会心理学研究19巻に掲載される形で結実した。これは、毎日交差点を通っているなどの"慣れ要因"と"急いでいること"が信号無視行動にどう影響するかを検討したもので、これまで得られてきた周囲のとる行動への盲従以外に、初めて交差点を通る歩行者は周囲につられつつも慎重な行動をとるといったジレンマ的判断を見せるといった、いくつかの興味深い知見を提示することができた。また、その次のプロセスとして行っている交通違反の悪質性研究について、同年開催された社会心理学会にて概要を発表し、グループダイナミクス学会で行われたシンポジウムでも話題提供を行った。
交通違反の悪質性評価に関する研究は、現在免許歴との関連を見るべく縦断調査を実施しており、学生が入学してから卒業するまでの4年間の変化を追っている。卒業までの残す1年のデータ取得が残っているが、得られた知見の一部についてはいくつかの紀要論文で発表し、また印刷中といった状況にある。このプロジェクトでは、単純に交通違反の悪質性だけを検討するのではなく、社会性の発達の指標ととらえている社会考慮尺度との関連や、組織の中でよりよいメンバーとして振る舞う程度を測定する組織市民性などの評価項目とあわせて現在調査の実施・データの解析を進めている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 4年間の大学生活は、学生の意識と行動に何をもたらすのか2-縦断調査による職業意識および対人関係の変遷過程の検討-2005

    • Author(s)
      大山小夜, 北折充隆, 宗方比佐子
    • Journal Title

      金城学院大学人文・社会科学研究所紀要 第9巻(印刷中)

  • [Journal Article] 大学への愛着を規定する要因に関する研究-組織市民性の観点から-2005

    • Author(s)
      北折充隆
    • Journal Title

      金城学院論集(人間科学) 第30巻(印刷中)

  • [Journal Article] 歩行者の信号無視行動に関する観察的検討-急ぎ要因と慣れ要因の影響について-2004

    • Author(s)
      北折充隆, 吉田俊和
    • Journal Title

      社会心理学研究 19巻3号

      Pages: 234-240

  • [Journal Article] 4年間の大学生活は、学生の意識と行動に何をもたらすのか-縦断調査による新設学部学生への社会心理学的アプローチ-2004

    • Author(s)
      北折充隆, 大山小夜, 宗方比佐子
    • Journal Title

      金城学院大学人文・社会科学研究所紀要 第8巻

      Pages: 1-17

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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