2004 Fiscal Year Annual Research Report
ドラッグ経験者のライフヒストリーからみた薬物乱用防止教育の課題に関する実証的研究
Project/Area Number |
15730379
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
白松 賢 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10299331)
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Keywords | ドラッグ / 逸脱 / コンサマトリー / 薬物乱用防止教育 / ライフヒストリー |
Research Abstract |
本年は三年計画の二年目にあたり、昨年度からの継続で、ドラッグ経験者(ドラッグの使用経験者と海外におけるドラッグカルチャーへの接触経験者を本研究ではドラッグ経験者と呼ぶ)のライフヒストリー分析を行い、その知見を薬物乱用防止教育にいかし、新たな薬物乱用防止教育の方向性を実践的に検討した。 具体的には以下の三点である。第一はドラッグ経験者のライフヒストリー分析から、ドラッグ使用を是認する価値や思考様式の形成プロセスと我が国の学校教育や啓発活動で学習したドラッグに関する知識の無効化プロセスを分析した。今年度の成果は『愛媛大学教育学部紀要』(第52巻第1号)に掲載予定である。 第二に逸脱としてのドラッグの特徴の分析を深めるため、比較集団としてコンサマトリーな行動形態を有する若者集団(カスタム/VIPカーチームのメンバー)の分析を行い、メンバーの逸脱的価値観(メンバーの<語り>)の構築プロセスを探り、日本教育社会学会第56回大会(青少年と若者文化部会)にて成果の報告を行った。 第三は上記の知見の上にたち、薬物乱用防止教育のカリキュラム開発を行い、実践的研究を行った。特に情報化・価値多様化社会に対応したメディアリテラシー育成型のカリキュラム開発を行い、小学校5校、中学校3校、高校1校にて実践=省察し、パワーポイント資料やロールプレイング方法などの開発を行った。
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Research Products
(2 results)