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2003 Fiscal Year Annual Research Report

D-braneによる共形場理論の幾何学的解釈

Research Project

Project/Area Number 15740131
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

石川 洋  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20291247)

Keywords共形場理論 / 超弦理論 / D-brane
Research Abstract

この研究の第一の目的は、幾何学的な解釈が明らかではない共形場理論(Conformal Field Theory, CFT)について、点(D0-brane)を同定する基準を明確にすることである。そのためには、まず、一般のCFTにおいて、どのようなD-braneが存在するのかを分類する必要がある。本年度の研究では、非幾何学的なCFTの例としてKazama-Suzuki模型を取りあげ、そのD-braneの分類を行うことを目標とした。
Kazama-Suzuki模型はLie群Gとその部分群Hによって定まるcoset CFTの一種であり、N=2の超対称性を持つことが知られている。本年度は、Kazama-Suzuki模型G/HのD-braneについて以下のことを明らかにした:
・Gの自己同型でHを不変にするものを分類し、対応するD-braneを構成した。
・構成したD-braneが、N=2の超対称性を保つことを示した。
一般に、coset CFT G/Hにおいて、Gの自己同型ωでHを不変に保つものがあれば、場の境界条件をωでひねることにより、非自明なD-braneを作ることができる。第一の結果は、Kazama-Suzuki模型に対して、そのような非自明な境界条件の分類を初めて与えた、というものである。Kazama-Suzuki模型においてN=2の超対称性(時空のN=1の超対称性)が、D-braneによって保たれるかどうかは明らかではなかった。第2の結果は、Gの自己同型から従う非自明な境界条件に対して、N=2の超対称性は常に保たれることを示した、ということである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] H.Ishikawa: "Twisted boundary states in Kazama-Suzuki models"Nuclear Physics. B678. 363-397 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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