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2003 Fiscal Year Annual Research Report

軽い中性子過剰核のHeクラスター崩壊モードの研究

Research Project

Project/Area Number 15740145
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

佐藤 義輝  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (00359689)

Keywords多線式比例計数管 / 液体水素標的 / 実験データ収集系
Research Abstract

初年度は申請課題遂行に必要な以下三点の実験機器の整備に取り組んだ。
1、二次標的下流側に設置する多線式比例計数管の信号読み出し経路を設計、製作した。本比例計数間を設置予定の双極電磁石の間隙は400mmと狭く、アノードワイヤーからの信号をロジック信号に変換するアンプディスクリカードを本体に直に接続できない。そこで、アノード信号はケーブルにより磁石間隙外部に導く仕様とした。微小なアノード信号は電気ノイズの影響に弱いので、ノイズ対策としてケーブルは同軸フラットケーブル(ケーブル長3m)とした。また、アンプディスクリカードを収納するラックマウント型ボックスを製作、テストした。
2、二次標的に使用する液体水素標的をマウントし、ビームライン上流側との接続を保つ散乱槽を設計した。散乱槽の形状は、下流側に設置される多線式比例計数管、中性子検出器のアクセプタンスを損なうことなく、且つ、上流側のビーム診断装置と下流側の双極電磁石との間隙に挿入可能なように決められた。散乱槽は、ビームライン上流側とは独立して真空を引くことが可能である。冷却された水素標的が上流側から残留ガスを引き寄せることによる標的の純度の悪化を防ぐ為、薄い膜により上流側と標的部分とを切り離すことができる仕様とした。
3、実験データ収集系を構築した。上記、比例計数管を含む各検出器からの信号はCAMAC ADC、TDCを用いてデジタル化された後コンピュータに取り込まれる。理化学研究所加速器施設において標準的に用いられているデータ収集システムを導入し、宇宙線や、55Fe線源からのX線を用いたオフラインでの比例計数管のテスト、並びに飛跡再構築ソフトウェアの開発に必要な機器を整備した。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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